第12回景観散歩−土浦市を訪ねて

第12回の景観散歩で土浦を訪ねてきました。常磐線沿線で比較的近隣にある街で、歴史的にもいろいろとご縁の深い街なのですが、何となく素通りしてしまうことも多く、意外とわざわざ訪ねたことのない街という印象の土浦なのですが、その土浦を訪ねてみようというのが今回の景観散歩の目的でした。あいにくの雨模様の一日でしたが、41名の参加者にとっては、訪問先の関係者の方々の「おもてなしの心」を感じられる気持ちのいい一日になりました。
大きなサイズの写真は、会員の「平賀山荘」さんの個人ブログに掲載されています。
「平賀山荘」さんのブログへは、本ページ左下の「リンク」から入れます。
http://blogs.yahoo.co.jp/gonana180/32204938.html
(T.S記)

【景観散歩の散策ルート】
我孫子駅北口⇒旧制土浦中学本館⇒土浦市立博物館⇒亀城公園(土浦城址)⇒歴史の小径を散策⇒まちかど蔵「大徳」⇒国民宿舎「水郷」(昼食)⇒予科練記念館「雄翔館」⇒「ワープステーション江戸」⇒我孫子駅北口

【福祉バス・おおばん号】我孫子駅北口にある「ふれあい広場」に集合。雨模様の天気が少し気がかりでした。新しくなった福祉バス「おおばん号」は45人乗りの大型バスです。

【旧制土浦中学本館】
土浦第一高等学校にある、現存する数少ない木造洋風の校舎で、旧制中学の建造物として、初めて国の重要文化財に指定された建物です。西洋の教会建築にみられるゴシック様式を取り入れています。
校舎のモチーフとなっているのは、ギリシャの建築や美術に頻繁に登場するアカンサス。アザミに似た葉を持つ植物で、花弁や葉をデザイン化した意匠が、玄関上や柱の随所に配されています。

【歴史の小径散歩】
土浦市立博物館では、土浦の歴史と文化の概要について、軽妙な学芸員さんの説明を受けました。その後、4名の観光ボランティアガイドさんの案内で、亀城公園をスタートとして歴史の小径を散策し、旧水戸街道の宿場町としてにぎわったとされる町並みの雰囲気を味わいました。この街並みは、電柱の地中化も実現されています。
亀城公園(土浦城址)は、県指定史跡第1号です。公園内には、樹齢500年といわれる椎の大樹についても説明を受けました。(写真は、樹齢500年の椎の説明を受けているところ。)

途中立ち寄った矢口酒店は県指定文化財で、江戸末期の蔵造りの建物でした。散策のゴールは、江戸末期に造られたまちかど蔵「大徳」です。大徳の二階でしばらく休憩を取りながら、観光ボランティアガイドさんの説明を受けました。(写真は、説明中の観光ボランティア協会の篠崎会長さん。)

霞ヶ浦のほとりに建つ国民宿舎「水郷」で昼食をとった後、「水郷」周辺散策グループと近くの予科練記念館「雄翔館」見学グループに分かれて行動し、再び合流後、我孫子への帰途に「ワープステーション江戸」に立ち寄りました。
ワープステーション江戸は、江戸時代の町並みを楽しめる歴史公園となっていて、オープンセットゾーンはNHK大河ドラマの他、映画、テレビドラマ、CM撮影などに使われていますが、残念ながら、この日はロケはお休みでした。
(写真は、ワープステンション「江戸」の散策。)

夕闇の迫る頃、心地よい疲れとともに我孫子へと戻ってきました。