「手賀沼」制作80周年記念『川瀬巴水木版画展』 ③

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《磯浜 昭和24年(1949)作》
夕かげる頃、磯浜の人家に陽が当たり、また地面に流れている。暗い家との対照が際立っているので効果がある。わずかにのぞかせた青い海、立ち昇る白雲ある空の遠見るがきいて、できのよい作となっている。”’戦後作中で注目すべきものの一つ”’である。(楢崎宗重)

《水戸大野 昭和24年(1949)作》

《袋田の滝(茨城県) 昭和29年(1954)作》
茨城県久慈郡大子町にある「袋田の滝」は日本三名瀑の一つに数えられる。高さ120m・幅73m。大岩壁を四段に流れることから、別名「四度の滝」とも呼ばれ、その昔、西行法師が訪れた際、「四季に一度ずつ来てみなければ本当の良さはわからない」と絶賛したことからも言われている。秋には色とりどりの紅葉が渓谷を飾り、滝は鮮やかにドレスアップ。自然の手によるこの豪華な風景画に、人々はただ息を呑むばかり。

(続く)

(T.S.記)