恒例の日立総合経営研修所の春の庭園公開が近づいてきました。
研修所のご協力を得て行われる庭園公開は、春と秋に1回ずつ開催されていますが、今回で17回目を迎えます。普段は立ち入ることのできない研修施設ですが、特別に公開される春の庭園公開では、新緑の中の自然散策を楽しむことができます。
どなたでも、事前の申し込みも必要なく(参加費100円)参加できますので、ぶらりとお出かけになりませんか。
(写真は、庭園内食堂のオープンカフェ)
庭園内には少し坂道もありますが、坂道を通らないで車イスでも通行できる散策ルートも設けられています。歩きやすい靴でお越しになることがお薦めです。
回遊式の自然庭園をゆっくり散策して、途中でお茶の接待を受けたり、コカリナの演奏を楽しんでいただいて、1時間程度の散策でしょうか。
周辺を含め、駐車場がございませんので、お車でのご来場はご遠慮ください。
(※今回の参加費は、我孫子市及び我孫子市社会福祉協議会を通じて、全額を東日本大震災の義援金として使わせていただきます。)
なお、詳しい案内は、下欄のイベント情報のURLをクリックして「我孫子の景観を育てる会」のホームページをご覧ください。
【日立総合経営研修所と庭園の概要】
日立総合経営研修所は、㈱日立製作所の創立50周年記念事業として昭和36年(1961年)に設立されました。当時、世界的な企業の研修所が我孫子の地に作られるというニュースは、我孫子あげて歓迎された様子が伝わっていますが、現在では、日立グループ各社の幹部研修の場となっています。
広大な敷地の中に研修施設が点在している自然庭園は、我孫子市の「景観賞」も受賞しているとともに、2010年には『生物多様性保全につながる企業のみどり100選』にも選定されました。研修が行われている平日は一般の方が立ち入りできませんので、研修所のご協力を得て春と秋に1日ずつ公開をしていただいています。
研修所の敷地は、元日本郵船の大谷登氏の別荘でしたが、後に「みどり」という料亭兼旅館となりました。この「みどり」時代には、作家吉屋信子が小説を執筆したり、棋士呉清源が名勝負をしたり、俳人水原秋桜子が吟行を行ったりしたエピソードが伝えられています。
料亭時代の離れだった数寄屋造りの「ほとどぎす」の前庭からは、眼下に広がる手賀沼の眺めが格別です。
(T.S記)