宮城県北部の町・大崎市古川の四季彩通り商店街にそのポストはあります。
その名も「幸福の黄色いポスト」。
つい先だって、大きな地震に見舞われた地域のひとつですが、幸い地震による被害はほとんどなかったそうです(甚大な被害に見舞われた地域のみなさまには一刻も早い復興をお祈りいたします)。
民本主義の吉野作造の出身地であることを記念して、商店街には「吉野作造ポケットパーク」という小さな緑地があるのですが、商店街振興組合の木村理事長さんは”日本一美しいまちづくりへの挑戦”を行うにあたって、ここに何か「黄色いもの」を置こうと考えたそうです。
最初、電話ボックスを思いついたそうですが、いかんせん、今は携帯電話の時代。そこで郵便ポストというプランが浮かんだそうです。
しかも普通のポストではおもしろくないということで、あちこちをあたった結果、宮城県の宮崎町にあった丸ポストを譲り受けることができたそうです。これにのってくれた古川郵便局長さんも話のわかる方ですね。
こうして「幸福の黄色いポスト」は今年5月に3周年を迎えました。
この間も実にいろんなことがあったそうです(そのあたりについては私がこれから見聞きしたことをこのブログでおいおいご紹介していきたいと思います)。
さて、そこで「毛糸」ですが、私・門脇はまちの中で毛糸を結ぶアートを展開しています。昨年の春には杜の都仙台のシンボルである定禅寺通りに桜をイメージしたピンクの毛糸を結んでいました(こちら)。
そこへ現れたのが”縦に書いても”はがきよこさん。フォントのような字を書かれる、丸ポストをこよなく愛している方で、四季彩通りと黄色いポストの話をお聞きしました。
それからすっかり黄色いポストのことは忘れていたんですが、宮城県北部の温泉地・東鳴子で湯治文化をアートの視点から見直す企画「GOTEN GOTEN アート湯治祭」に関わっている間にも、鳴子で「たまごや」という喫茶店を営む宮本さんから黄色いポストの話を聞かされ、折から「アート湯治祭」も東鳴子にとどまらず、大崎地域を横断するローカル線JR陸羽東線沿線に企画をのばしていく「りくとうアートライン」も開始しており、このローカル線上にある黄色いポストでも何かやってみたいと思うようになりました。
そんなこんなで、今年に入ってから何度か黄色いポストまで足を運びはじめました。
3周年記念の日には(もうセレモニーは終わってしまっていましたが)、四季彩通り商店街振興組合の木村理事長や事務局の本宮さんとお会いすることができ、黄色い毛糸を結ぶプランを提案させていただきました。
プランは一昨日開かれた商店街組合の理事会でとりあえず「いいんじゃないか」という話になったとのこと。
これから実施に向けて準備を進めていきたいと思います。
黄色い毛糸はぜひ全国のみなさまからも集めたいと思っています。
黄色いポストをさらに黄色くする毛糸を送ってくださる方は、以下までどうぞよろしくお願いいたします。
黄色い毛糸の送り先・問い合わせ先:
門脇篤まちとアート研究所
〒980-0812 仙台市青葉区片平1-3-2-504
070-5621-2301 info@kadowakiart.com