レイチェル・カーソンは甥のロジャーとの日常で、
子どもの成長には自然が何よりを感じていた。
だからこそ、癌を押してメモのように書いていた
原稿が彼女の死後友人達によって「センス・オブ・ワンダー」
というすばらしい本になった。
子どもの成長の過程で、そばにいる大人が一緒に
自然が繰りひろげる感動を共有してやって欲しい。
この鳥の名前は、この植物の名前は、なんてすぐには
必要ない。子どもが感じた通りを受け入れ、子どもと
一緒の感動が生まれ子どもはそこから自分で
知りたいことを調べだす、それが大切なこと。
この本は自然の好きな大人は、老いても
退屈しないとも言っている。
環境問題にかかわっている方々も、この本を
ご一読願いたい。
なぜ、自然を大切にしなければならないか、
心休まる本である。
上遠恵子氏のやさしい翻訳の言葉と、この本の舞台、
メイン州で写した森本二太郎氏のほっとする
写真が心癒してくれる。