ドイツのパン(3) ライ麦パンとビヤホール

ドイツ旅行2日目の晩は、ミュンヘンの同じホテルでの夕食ですが、メインディッシュは、ザワークラウト添えのヴルスト(ソーセージ)料理です。何ともドイツらしい料理です。これに添えられたパンは、ライ麦パンです。ほのかな酸味のほかに、表面には、押し麦、松の実、ケシの実など雑穀がちりばめてありました。これぞドイツパンという感じでした。

夕食では、もちろん地元のバイツェンビールを飲みましたが、食後夫婦で飲み直しをすることとし、地元のビヤホールに出かけました。駅の前でタクシーを拾い、片言のドイツ語で、有名なホーフブロイハウスに向かったのです。このビヤホールは、創業後400年余という伝統のビヤホールです。そして、かつてヒットラーのグループが、1923年に引き起こしたミュンヘン一揆(ワイマール共和国打倒のクーデター未遂事件)の発生源としても知られています。このため、別名ビヤホール一揆とも呼ばれたのだそうで、ナチズムの台頭をもたらした事件です。ナチス党の面々が、ホールの舞台からアジ演説をしたのだそうで、まさに歴史の舞台です。もちろん今は、チロル地方の民族衣装で歌や踊りを披露していました。
 実はこのビヤホール、3階建てになっていて各階それぞれ趣の異なるビヤホールとなっていて、私たちは、比較的空いている3階のテーブルに着席しました。ここで注文したのが、ピルスナービールです。ジョッキの大きさが日本の大ジョッキとは比べものにならない大きさです。しかし、地元のお客さんは、グビグビいってました。おまけに若者のグループは、なみなみと入った大ジョッキを水平に掲げて、音楽に合わせながら重さを支える我慢比べをしていました。元気ですね。