フランスのパン(10)キッシュ

ブールジュはフランス中部のロワール地区の中心地です。かつてローマ時代にはガリアと呼ばれていました。ここは、大司教座がおかれた「サン・テティエンヌ大聖堂」が有名です。大聖堂は、12〜14世紀に造られ、5つの入口と2本の塔を持つゴシック様式の大聖堂です。その後の改修でルネサンス様式が混じった建造物になってしまいましたが、1992年に世界遺産に登録されています。
 大聖堂の中は、ステンドグラスがきれいです。赤を基調としたステンドグラスは、ノートルダムの大聖堂の青との対比で、「ブールジュの赤」と呼ばれているとか。

昼食は、このブールジュでした。レストランは、駅前でした。駅前は、昼ということもあってあまり人気の少ない街でした。前菜に出たのは、キッシュです(パンは、バゲットのぶつ切り)。
 もちろん昼食のワインは、ブールジュの赤にちなんで赤ワインです。地元で生産したものですが、ロワールは、有名なブドウの産地です。ブドウは、上に伸ばさず、低く生育させていますが、石灰岩の小石を含んだ農地は、低温でも夜間の輻射熱を発し、ブドウの生育によいのだそうです。