我孫子市立第一小学校での廃油による蝋燭作り教室の報告
NPO住み良いまちづくり研究所
浜崎慶子
後援 我孫子ライオンズクラブ
実施日 :平成23年5月6日
実施場所:我孫子市立第一小学校家庭科室
指導対象:4年生の3クラス
当研究所は、竹伐りによる竹林整備のささやかなお手伝いをさせて頂くと
ともに、今年は元来ゴミ処理されるもの等をリサイクルしての竹宵の研究を行っています。そこでまず地域と密着しながら、この運動を広げていくために『皆で作ろう!リサイクルろうそく!!』というプログラムを組み、リデュース(減らす)リユース(再使用)リサイクル(再資源化)という3Rの勉強を、小学校4年生を対象として指導したいと我孫子市教育委員会に申し込みました。非常に運が良かったのは、学校指導の係の先生のお一人が、去年まで小学校の教頭をなさっていた方で、「費用はどれくらいかかりますか」とお尋ねになったので、廃油と使用済み瓶が重要材料で他の凝固剤やアロマオイルなどは、当研究所で持ちます」と申し上げました。つまり「学校側の負担はほとんどないという事ですか」「ハイ、そうです」「それでは、我孫子市立我孫子第一小学校に話してみましょう」といって下さり、氏田青津子校長から、即座のOKを頂いたというお返事がきました。千葉県我孫子市を通る国道356号線近くにある公立小学校です。通称は「一小」(いっしょう)と呼ばれ、 我孫子市でも歴史が古い小学校です。
正門を入ってすぐ左手より、校庭を左半分囲むように、グリーンウォールと呼ばれる森と道があります。
その横を通って、校舎に入ると、掃除の行き届いた教室が続いています。3階の家庭科室を拝借して、1組から3組までの先生や児童さんを交えて105名の方々とスタッフ約10名で、ろうそく作りをしました。準備するものは、空きビン(竹灯篭用はワンカップ大関等が最適)又は牛乳パック・凝固剤(固めるテンプル)・クレヨン・アロマオイル・綿棒最等です。捨ててしまえばゴミとなるものが、カラフルな蝋燭に変身する様を、目をキラキラしながら見つめ、かつ自分たちでも様々に実験しました。どうぞ写真でその片鱗を、ご覧ください。
スタッフの一人は5代続いて一小にお世話になっており、4年生が即座に見つけて「飯田君のおじいちゃんだ」と声をあげていました。勉強には、身近な人が加わるのも子どもたちにとっては、親近感があって、良い方法のひとつだなと思います。一見難しく見える3Rも身近な例を目の当たりにすると、よりよく覚えられるものなのでしょう。
当研究所では、廃油によるろうそく作りは、竹宵を広げるためのプログラムの一環であるとともに、様々の勉強は、理科も社会科も同じ事実を説明していくための手段であり、決して難しいものではないという事を知ってもらいたいという願望があります。理科離れ何て勿体無い。地域の人が持っている知恵を学校で披露出来るだけでも、地域の人にとってはうれしい事だという事を知ってもらうだけでも、このカリキュラムの意味は大いにあります。
以上