社会的に困難な問題を抱えて教育を受けるのが難しい状況にあったこどもたち

そういうこどもを応援しているカフェがサイゴンにある.

日本人の白井尋さんがオーナー.

大学の頃に友人に紹介してもらって,
以来サイゴンに行った時は必ず遊びに行く.
フーンライ(Huong lai:ジャスミンの香りという意味)というレストラン.

すっごくおいしいし,雰囲気も素晴らしいし,
サイゴンで過ごす時間にいつも花を添えてもらう.

サイゴンに到着したその日,宿泊先のホテルのそばにあるレストランへ行った.

何気なく選んだそのお店で
サイゴンの初日に夜を満喫していた.
お店もきれいでお料理もおいしい.
そして贅沢にもレストランの中でデザートを食そうと,
オープンガーデンの席から移った時のこと.

フーンライでこれまでに何度も逢った子にすごく似た子がいる.

どうしても聞きたくなって,
「フーンライで働いていなかった?」って小さく聞いてみた.

すると,,,その子は笑顔ですっごく驚いて
「私のこと,覚えてくれてるの?」って.

私もむっちゃくちゃうれしくて(%星%)
「うわ〜(%星%)(%星%)(%星%)」って叫んだ(%笑う女%)

就職したんだーーー!!!
おめでとう!!!!!!!

感じが良くて笑顔が綺麗で印象に残っていた子だった.
その子がフーンライを卒業して,サイゴンのきれいなレストランに就職している!
独り立ちして,そのレストランでも存在感を持って働いている.

サイゴンに到着したその夜に,こんな素敵な再会があるなんて,
最高の歓迎だよ(%ハート%)

私もおいしいからフーンライへ食べに行ってたけど,
もちろん内心では「がんばれー」って思って訪ねていた.
そして市内のレストランでひとり立ちしたその子に逢うという超幸せな瞬間.

レストランの役割を超えた価値がそこにあって,
強烈な喜びも一緒に運んでくる.

フーンライは食事をしている時間だけが楽しみなんじゃなくて,
そこで働く彼らの「これから」に関わっている楽しみや喜びがある.

就労支援って難しいことがズラズラと並んでしまうけど,
こうも自然な流れで就労→自立のモデルを見てしまうと,
ズラズラと並べている方がなにがなんだか分からなくなってくる.

プロセスさえ,きちんと組んでステップ踏んで行けば
確実にその子たちは伸びていく.
むずかしくしているのが「何者なのか」その方が謎に思えてきた.

社会参加が難しかった子どもたちも
安心してスキルを身につけられる環境があれば
自信をつけて自分で歩き始める.
数は少なくても応援する人たちがそばにいれば,
次の一歩を出す勇気は湧いてくるはず.

みんなでもっと応援しようよって

そういう社会にもうなろうよって

単純にそう思った.

日常が一気に特別になる瞬間.

もっと日常にあればいいのにな.