CASA奥さんのブログを見ていて,ふと思いついたこと.
社会起業を雪遊びに例えると...
「雪ダルマ」起業と「かまくら」起業.
「雪ダルマ」は,
核となる雪玉を作って=核となるサービス&人材
転がす=サービスを充実させて,お客さんが増えていく
いわば,雪だるま式足し算(玉が転がった側面に雪が付いていく率を表わす数学).
「かまくら」は,
サービスの全体が決まって=かまくらの全体の大きさが決まって
かまくらを掘る=積んだ雪をスコップでくり抜いて人が入れるスペースを作る
無駄なく,ギリギリまで削ると,快適なスペースができるけど,
削りすぎると天井が落ちてきてビジネスが破たんする.
逆に,削り方が足りないと,不快なスペースになる.
いずれにしても,引き算.
社会起業に限ったことではなく,すべてのビジネスの起業で,単純にどちらかに起業家は分かれるんじゃないかな,と.
社会起業では,いかに「雪だるま式足し算」を実践し,続けられるか,が問われる.
というのも,社会起業で「かまくら」を選択してしまうと,そもそもの雪の量が少ない(=顧客から得られる利益がゼロかマイナスだから)ので,すぐに行き詰ってしまう.
で,もう1つ「かまくら」を作ろうとする.
これは,愚の骨頂で,すぐ行き詰る事業を,もう1つ作るだけ.
と,起業家は,さらに忙しく,そして,さらに所得が少なくなっていく,負の連鎖に陥る.
「かまくら」のような引き算ビジネスは,かんなりシンドイ...(%ショボ男%)
さらに,「かまくら」は,場所を移動できないので,発想も小さく・狭くなっていくだろうし.
また,見方を変えると,「かまくら」”しか”掘れない起業家(特に社会起業家)は,本来的に起業に不向きだと思う.
これは,よく管理された組織で働いた人は,起業しても失敗することと,根本は同じ.
管理されないと働けない人は,かまくらを削る仕事,削られた雪を運ぶ仕事,削られた表面を滑らかにする仕事という様に,さらに細分化された仕事しかできないから.
まあ,起業家は全部のかまくら作りはできるようになると思うけど,結局,引き算ビジネスに変わりはない.
「かまくら」を選択するのなら,いかに大きな土台の雪を用意できるかに尽きる.
レストランなら席数,工場なら生産ライン数という様に.
対して,「雪ダルマ」とは.
これは,フェアスタートとか欧米の採算が取れているNPOのように,
本業に肉付けしていく=雪玉を転がす
フェアスタートだと,レストラン+若者雇用・就職支援+ケータリング+ゲストシェフナイト(CSR)
部品工場系だと,部品工場+若者雇用・就職支援
という感じで.
ここで大切なことは,玉を2個転がすのは至難の業,ということ.
雪ダルマ作ったことあれば分かると思うけど,バレーボールくらいの玉なら2個転がせるけど,直径1m位になれば,全身&両手で転がさないと動かない(%痛い男%)
この点が,起業に際しては全力投入を求められる所以かも.
そして,もう1つ重要なことは,「玉を転がす」と「玉が転がるようにする」は違うということ.
”おおっ,大きな雪玉できたやん(%笑う男%)(%笑う女%).もっと大きくして,めっちゃでかい雪ダルマつくろう(%ニヤ男%)(%ニヤ女%)”
って,感じでビジネスパートナーを確保する.
と,玉は転がるようになる.
斜面を転がしちゃえば,自動的に大きくなっていくしね.
そうなれば,谷とか村とかを避けつつ,次々と雪原を用意すればOK(%音符2%)
CASAは,けっこう良い感じの玉に育っていると思う.
ただ,レストランという業態は,「かまくら」に陥りがちとも思ったり...
「雪ダルマ」できる人が,「かまくら」作るのなら,まあ,なんとでもなるけど...
「かまくら」しか作ったことがない,というのはマズイ(%ニヤ男%)(%ニヤ男%)(%ニヤ男%)
年々,「かまくら」人材が増えてきている感じなので,CASAコアメンバーは大丈夫か???と,尚更気になるかも(%ショボ男%)