エッフェルタワーのてっぺんから飛び降りるフランス赤十字の女性たち〜フランスの女性事情その5〜

フランスはやっぱりファッションの国。お洒落の国。そのこだわりは群を抜いている。
東京やロンドン、ニューヨークがかっこよくても、やはりその王様はフランスでしょう。(%ニヤ女%)

たとえばあのフランス赤十字も俳優や学識者ではなく、人気のファッションモデルを名誉大使に起用している。
お金集め、注目度アップのために、モデルを使う、このあたりがファッションの国、フランス。(%ニコ女%)
でもこれくらいはどの国でも国民的人気のある人を宣伝に使うのはよくあること。フランスはそこでもうひとつ、こだわってしまうのだ。(%ニヤ女%)

いくら人気があるモデルでも彼女には限られた時間しかない。それに彼女は身一つなわけで、行ける場所も一回に一箇所。当たり前のことだが、限界があるわけだ。人気者であればあるほど、その制限は多い。
そこで、フランス赤十字が試みたのが、彼女が身一つしかないなら、その身を増やしてしまおう、というものだ。つまり、色白、ブロンド、ナイスバディの彼女の格好を他の人間がコピーして彼女に代わって、活動してしまうのだ。(%笑う女%)

彼女になりすますのは若い女性ばかりと思ったら大間違い。(%ショック女%)

こういうところに変にまじめに取り組む国、フランス。(%ニヤ女%)
生真面目な赤十字職員がブロンドの彼女に扮するのだ。(%ニヤ女%)
定年間近で、見たところ、「事務職この道40年」という小柄なマダムも、名刺をもらう前から「この人、管理職なんだろうなぁ」と、わかってしまうようなムッツリ顔のムッシューも、陽気そうな黒人男性も、ユダヤ系なのだろうか、もみ上げからあごまでつながっているたくましい髭の男性も、みーんなブロンド・クルクルヘアーのかつらと彼女の衣装に身を包む。(%笑う女%)
そして、彼らは広告用の写真にと老若男女並んでパチリとカメラの前に収まっている。ついでにペットの犬までもかつらを被せられている。(%笑う女%)

彼らはマスコミ対策のためにこのいでたちをしているのではない。そうなのだ、お金集めのために、そのまま、うわーっと街頭に出てしまうのだ。きっと彼らは清く正しく募金活動するのだろうなぁ、こんないでたちをしていても、まじめな形相は変えずにお金集めにいそしみ、活動内容の説明も懇切丁寧にしてくれちゃうんだろうなぁ、と容易に想像できてしまう。(%ニコ女%)

ボランティアとはもともと、戦争への志願兵を指した言葉というが、彼らのまじめなひげ顔にクルクルブロンドヘアーはその語源を思い起こさせずにはいられない。ムッシューにとって、それは恐ろしく大きなチャレンジだったに違いない。
身を粉にして頑張っているNPO、NGOのスタッフは山のようにいるが、彼らもまた、清水の舞台、いやいや、エッフェルタワーのてっぺんから飛び降りる勢いで、ブロンドのかつらを「えいやぁ!」とかぶったに違いない
毎年、赤十字はこうした奇抜なアイディアで世間を楽しませてくれているらしい。(%ニコ女%)

ファッションの国、芸術の国、美しい女性を敬愛する国、フランス。
赤十字のおかげで、一時、フランスには美しい(?)女性人口が増えた。(%ショック女%)

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(まな)