ここではストリート・チルドレンと呼ばれる子ども達十数名が働いている
年齢はみんな十代
学校へ通いながら働いている子も多い

レストランはランチ(%晴れ%)とディナー(%月%)に分かれて営業
お客さんとの応対・調理・勘定・掃除に至るほぼすべての仕事を子ども達が分担して行い、そのサービスの質は日本のレストラン以上!

営業時間中はもちろん、休憩中もみんなニコニコ(%ニコ女%)
仲の良さ、助け合いが自然と見えてくるあたたかい雰囲気に心も溶けていく・・・

子ども達の職業訓練を兼ねたこのレストランでは、その子の興味や特性に合わせて仕事を渡している
オーナーがひとりひとりとのコミュニケーションを重ね、その子の意欲や力を引き出していくのだろう
だからみんな笑顔で一生懸命
だから言葉や仕草ひとつひとつが美しく、心からのもてなしがひとりひとりから自然と湧いてきている

それはオーナーによる「教育」によるものではなく、スタッフとオーナーの共通の意識から生まれてきているのだと、訪れる度に感じらる

ここで働く子ども達は親や身寄りのない子がほとんど
当然学校教育を受けられる経済状況にはない
それを支援し続けていらっしゃるのがこのレストランのオーナー
もちろん子ども達もレストランでの収入はあるが、不足分はオーナーの支援によるもの
みんな勉強するのが本当に好きなんだって、彼らの生活を見ていれば分かる

このレストランを出てからの子ども達の未来は本当にさまざま
フランス料理のレストランに就職した子
市内のエステに就職した子
結婚をして子どもを産んだ子

ひとり一人が自分の未来を描いている

社会主義国のベトナムでは外国人による非営利組織の立ち上げは複雑
しかもそれを支える社会的基盤も未だ薄いこともあり、現地でNGO立ち上げに関する情報も少ないようだった
当然支援金などの制度も個人の活動に対しては無い

そんな社会状況の中でもオーナーはこう口にした

「カフェ・子ども達・料理・出会い。たくさんの自分の好きなものが組み合わさっている今の生活は楽しいことばかり」

心からの笑顔で話す姿が本当に美しかった