【NEW!】大阪狭山市史 第四巻 史料編近現代 が入りました!

「大阪狭山市史 第四巻 史料編 近現代」が
入荷しました!

今回は明治初期から昭和62年の大阪狭山市市制施行までを
「Ⅰ編 編年史料」 「Ⅱ編 主題別史料」 にわけて、豊富な
史料と解説で紹介しています。

ノスタルジーあふれる戦前のさやま遊園のチラシは、
良く見ると、「さやま遊園」なんですねぇ。 
廻遊 六十五銭 とあります。入園料かしら。
難波・河内半田間の電車賃が三十九銭ですから、
安くはありません。
(平野学芸員と話していて、廻遊は入園料ではなく往復乗車券もしくは乗り降り自由の切符のことでは・・と。南海電鉄のチラシだから、きっとそうですね。)
 園内にはグラウンド・猿の家・鳩のアパート・子供遊戯場など、
「至お亀石」の記載もあります。ながめあきないチラシです。
カラーで収録されています。

戦時中、北田辺から東池尻の天理教会に疎開してきた、
初等科5年生の男児の日記には胸つまるものがあります。
面会日に
「お父さんやお母さんや妹がこられた。たいへん元気で安心した」
と似顔絵らしきイラストつきで書きつづっています。
また、狭山農園(戦時中さやま池遊園は農園になっていた)の
猿を大阪の動物園のおじさんが取りに来た、猿が怖がって
でてこないので、先にくじゃくをとられた。
など、戦時下の動物に対する施策の記述もありました。

戦後、1960年代のニュータウン造成から入居、
自治会の結成から住民活動、文化運動などの記録、
大阪狭山市の誕生、その市名決定に至るプロセス、
「大阪狭山市」の他にあがった候補名など、
読み物としてもおもしろく、
今まさに生きている世代の人々の活動がそのまま歴史に
綴られた一冊といえるのではないでしょうか。

価格は5,000円です。
狭山池博物館受付にて、お求めください。

いしとも