カンボジアで働く日本語教師より

カンボジアで勤務する日本語教師から記事をもらいました。
私がはじめてラオスで日本語を教えたときの同僚です。

記事は、カンボジア人の日本語教師が日本語を教えるにあたっての問題点を報告しています。私も「海外日本語学校支援NPO」の今後の活動に役立てたいと思います。
以下、記事になります↓

【友人からの記事】

私と一緒に日本語を教えているカンボジア人の先生が
カンボジアの日本語教育の問題について、書きました。
苦労して勉強してきた先生なので、気持ちがこもっているかと思います。

(原文そのまま表示)
私は、初めて日本語を勉強したとき、とても大変でした。
その時は、日本語の教科書もなくて、日本人の先生もあまりいませんでした。
そして、カンボジア人の先生と一緒に勉強しました。
カンボジア人と勉強しても、だいたい1ヶ月ぐらいだけで先生が辞めていきました。
あまり学校がないので、1ヶ月ぐらい勉強して、休みの時間は3ヶ月でした。
それから今まで10年たちました。10年間勉強していても、
勉強できた時間は6年ぐらいです。私は本当に日本語を勉強するのが好きです。
学校がなくても、一生懸命に探して、勉強しました。

日本語を勉強するのは難しいことがたくさんあり、特に漢字と文法と言葉です。
日本語の漢字は、書き方の本も読み方の本も少ないから、今まで長い時間日本語を勉強していても、漢字は少し読めるけど、書き方はとても下手です。ですから、カンボジアに日本語の漢字の本がたくさんあったらいいと思います。

さらに、日本語の文法の本がなかったら、言葉は分かるけど、文法は分からないので、
使うとき、聞く人はあまりいい気持ちじゃないと思います。特に、日本人と話すときも、
日本の会社で働くときも。ですから、日本語の文法の本もたくさんあったらいいと思います。

日本語の言葉については日本語の言葉は、時々似ている言葉がたくさんあり、
発音もちょっと似ているから、使い方はとても難しいです。
カンボジアには、それを説明できる先生も少ないです。
それに、もし日本の会社で働いたら、普通の言葉はよく使うけど、難しい日本語は、
分からないことがたくさんあります。例えば、車の言葉とか政府の使う言葉などは
ぜんぜん分からないから、これは長い時間に日本語を勉強していても、
漢字の本とか文法とか言葉の本などなかったら、日本語を勉強したい人は
どんどん少なくなりそうだと思います。

今はプノンペンには日本語学校がたくさんあり、日本語が話せる人もたくさんいます。
しかし、田舎にいたら、日本語を勉強したい人もたくさんいますけど、日本語の学校もないし、日本人の先生もいません。カンボジアへ日本人に来てもらって、カンボジア人としては、日本語で日本人と話したいけど、日本語の学校がないので、話せるチャンスも少ないです。また、日本人に会ったとき、何について話したらいいか分かりませんから、
これは一番の問題です。
ですから、田舎でも、日本語の学校があったら、日本語を話せる人もたくさんいるし、
日本人のお客様がカンボジアに遊びに来たとき、話せるし、仲良くなると思います。

もし、カンボジアにたくさん日本語学校がたくさんあって、いい教科書もたくさんあって、
日本の会社もたくさんあって、日本語を勉強している人が話せるようになって、
日本の会社で働けたら、日本語を勉強する人はたくさん増えると思います。