学生の作文(カンボジアから)

カンボジアで先生をしていた友人より

カンボジアの学生の作文です。
とあるブログから掲載していますが、許可はとってあります。
私の学生ではないのですが、良く書けているので読んでください。
どれくらい日本語を勉強すれば↓のような日本語の作文が書けるでしょうか。
週に何時間勉強するかによって異なってきますが、2年くらいかけて基本的な文法と漢字を学ぶ学校が多いようです。

2年とは長いな〜と思うかもしれませんが、自分自身のことを考えると英語を勉強して2年でここまでの作文は書くことはできなかったはずです。
そう考えるとこの学生の頑張りが伝わってくると感じるのは私だけでしょうか?

【作文】

私の夢

私の本当の夢は、
上手で、ゆうめいないしゃになることです。
私の家族は7人です。母と兄と弟が3人と妹が1人います。
父は病気で5年前に死んでしまいした。
今、家族のみんなはバンテアイミァンエンチェイに住んでいます。
バンテアイミァンエンチェイは私のこきょうですから、ここが大好きです。
こどもの時、友だちとあそんだり、ゲームをしたりするのが好きな子どもでしたから、
学校へ行くとき、勉強する前に、いつもゲームをしました。
また、ひまなとき、あまり母の仕事を手つだわないでゲームをしに行きました。
でも、高校に入ったとき、私はかわりました。毎日学校でいっしょうけんめいがんばって勉強したり、家の仕事を手つだったりしていました。
高校3年生になったとき、医者になりたいと思いましたから、
ねっしんに勉強をはじめました。
高校をそつぎょうしてから、プノンペンの大学にしんがくしたかったですが、
家族はびんぼうな家族で、父は重い病気でしたから、プノンペンの大学に
進学するチャンスがありませんでした。
今、クメール語や外国語の先生になりました。毎日12時間教えなければなりません。
小学校でクメール語を教えたり、学生の家でもフランス語と英語と日本語を教えたりしています。
いくら仕事が忙しくても、いい学生に会うことができてうれしいです。

私ももう一つの夢があります。
もし私が二人いたら、いろいろなことができると思います。
たとえば、病気のとき、私のかわりに教えに行ってもらうことができます。
長い休みを取ったとき、友だちとひまな時間があるでしょう。
それから、大学へいがくを勉強しに行ったり、学校へ教えに行ったりすることができます。また入院しなければならなくても、もう一人の私が教えに行ってくれますから、
大丈夫だと思います。
それから、家のそうじやせんたくも手つだってもらいたいです。
いっしょにしたら、すぐ終わりますから、私は自分のひまな時間がたくさんあると思います。
ですから、もう一人の私がほんとうにいたら、せいかつはずっとおもしろくなると思います。