NPOのスタッフの一人が、
とあるプロジェクトのデータ処理作業者をしているのだが、
彼女の仕事は、日本の公的文書を
外国人にも分かりやすい日本語に書き換える仕事だ。

現在、多くの行政機関
(県庁所在地や外国人定住者が多いところ)では、
公的文書を、日本語だけではなく、
英語・中国語・韓国語(場所によってはポルトガル語)にも翻訳しているが、
それ以外の言語を使っている人に対しては、
情報が閉鎖されていることもあり、
公的文書を「やさしい日本語」で書き換えるに至ったそうだ。

駐車禁止違反だったら、「車を止めてはいけないところに止めた」
進入禁止違反だったら、「車で入ってはいけないところに入った」

このように、書き換えるそうだ。

日本に定住する外国人が、
日本でコミュニティーに参加したり、情報を得るためには、
もちろん本人が日本語でコミュニケーションを取れるように
努力しなければならないと思う。

そして、そんな努力をしている人には、
日本人もその努力にも答えられるように、
どんどん歩み寄っていく必要があるのではないだろうか。

現在、日本に住む外国人定住者は増えており、
都会の経済活動は、外国人抜きには考えられないところまで来ている。
実際、新宿のコンビニ、ファストフード、居酒屋、レストランの定員の多くは、
外国人である。

日本も不況で、外国人のことを考える余裕はないという人もいるが、
同じ日本に住む人間として、できることは協力し合い、
より住み良い日本を作っていく必要がある。