先日、カンボジア人の友人(20代前半)と
カンボジア料理を食べに行った。
最初はおいしく食べていて、
カンボジア人の名物店長
(難民で32年前に日本に来た人)とも
楽しく話していた。
カンボジア語を使ったり
日本語を使ったりしながら、
世間話などをしていて、
カンボジア人の友人も
ご飯がおいしいと言っていた。
しかし、店長との会話の途中で、
店長が
「カンボジアは嫌い」という
言葉を出した。
店長はポルポト時代を生きた人で、
元々はそこそこのお金持ちだったらしいが、
そこを全部国に取られて
内戦時に日本に来て、
それからずっと日本にいるので、
今のカンボジアの様子も
あまり分からないし、
カンボジアには
あまりいい思い出がないそうだ。
それが「カンボジアは嫌い」に
つながっているようである。
なんとなくそれは私も理解することが
できたのだが、
カンボジア人の友人としては、
その言葉がそれがすごく勘にさわったようで、
かなり本気の反論を・・・。
そして、しばらくやりあって、
もう帰りたい・・・と友人が言うので、
そそくさと帰ることに。
たぶん、次は出入り禁止かと。
その友人は、
カンボジアの田舎のフリースクールで
お金ももらわずに日本語を教えていたし
日本に留学に来ているのだが
カンボジアに帰ったら、
会社を作って、
いろんなカンボジア人を雇いたいという
夢があるぐらいなので、
今のカンボジアは
少しずつよくなっているし、
よくしようと頑張っている人も多くて
昔とは違うというのを
言いたかったらしい。
どっちの言い分も
確かに間違ってないし、
世代が違うので、なんとも言えない。
でも、自分が
日本の悪口を誰かから言われたときに
本気で怒れるだろうか。
本気で怒れるということは
それだけ自分の国に誇りを持っているということ。
ちょっとうらやましく見えた瞬間。