災害時の第2避難所(福祉避難所)のあり方を考える協働会議を開催

間もなく1月17日、阪神淡路大震災から15年を迎えます。
節目として各地でさまざまな教訓を忘れない催しが行われます。

そんな中、タイトル↑をテーマとした協働会議を開催しました。
協働会議って何?と思われる方もいいのかもしれないのでここでちょっとご説明。

《協働会議の考え方》
 「協働」は目的ではなく手段。地域のさまざまな問題や課題を少しでも解決するために、異なる組織が、それぞれの特性を最大限に発揮して、協力・協調する必要があります。
 それには、立場の違うもの同士が共通の目的を達成していくために、同じテーブルの上で話し合い、それぞれの立場・役割を認め合い、ひとつの結論へと意見を調整していくラウンド・テーブルが必要と考えます。
 三木市においては、このラウンド・テーブルをさまざまな組み合わせで実施をいたします。
「行政とボランティア・市民活動者との協働会議」と称し開催していきます。
 ■行政とボランティア・市民活動者
 ■ボランティア・市民活動者同士
 ■企業とボランティア・市民活動者
 ■企業と社協
 
《協働会議の目的》
 ①ビジョン、方向性、情報の共有を行う。
 ②ただの話し合いだとそれぞれの主張止まりになってしまうが、ラウンド・テーブルで妥協しながら合意形成することで、より課題の解決を実現可能なものにする
 ③合意形成する段階から実行の段階まで各セクターが互いに監視し、平等な立場で目的達成を目指す

今回の協働会議の参集者は行政と社協。

核家族化の増加、独居生活者の増加など、高齢社会の到来によりこれまでにない地域課題が多様化してきている状況を踏まえ、災害発生時における福祉避難所(第2避難所)の開設が注目されています。
しかし、介護保険をはじめとする在宅福祉サービス受給者が増加する中において、公設福祉施設を福祉避難所としての運営のあり方が全国的にも議論されつつある動きの中で下記の内容について話し合いました。
1.福祉避難所(第2避難所)に受け入れる避難者想定の共有
2.介護保険サービス受給者の受入と対象外で介護が必要とする避難者の受入のあり方
3.状況を判断する職員配置の必要性

指定避難所(一時避難所)で避難することが難しいと考えられる人はみんな福祉避難所に行けるの?それは誰?
災害時の介護保険ってどうなるの?
乳幼児の家族(親)がケガなどで病院に行ってしまったらその子達はどうなるの?親戚等が遠かったりなかったりしたら・・・とりあえず福祉避難所なの?
介護保険利用者や家族の相談に応じながら被災した際にサービスを選定してくれるのはやっぱりケアマネ!?

などなどいろんな話が飛び交いました。

今日の協働会議の議論をそれぞれの行政の担当課や社協が大切に持ち帰り、それぞれが何をすべきかを考え、災害時の対応を検討していくよい機会となりました。