20160806 千葉県・分科会コーディネート

8月6日(土)、千葉県教育会館にて開催された「地域防犯力の向上に関する交流会」(千葉県主催)に、協会の指導員も一名伺わせていただきました。今回伺った指導員は地域安全マップだけではなく「自主防犯活動」についても強い関心を持っており、地元のパトロール隊へも参加しています。そういったこともあり、小宮先生による全体の基調講演後、この大会で行われた分科会の一つである「住民の自主防犯団体への参加方策」についてコーディネーターを務めさせていただきました。

分科会では、まず自主防犯活動団体の数や構成人数、現在抱える課題についてお話させて頂きました。具体的には、2003年頃から住民による自主防犯活動団体が増加しているが、世代交代や人材育成などがうまく行かず、「構成員の高齢化」「活動者の固定化」といった問題があること。活動している側のほとんどは「地域の人に活動を知ってもらえている」と言うが、活動地域内の住人に聞くと「知っている」というのは1割程度にしか過ぎないこと。自主防犯活動をしたことがない人の中にも「機会があればやってみたい」という人が一定数いるが、どう行動に移したらよいかわからない人が多いことなどを簡単に説明しました。その上で、「まったく活動を知らない人へのアプローチ」「やってみたいと思っている層へのアプローチ」「大学内にあるボランティアサークルや他団体との連携」などがポイントになるのではないかといった話をしました。

次に、習志野市にある①大学のサークル、②地域の自主防犯団体、③市役所のそれぞれの担当の方に事例発表をして頂きました。その上で、その三者をうまく結びつけるシステム作りとして千葉県の担当者より一つの案を提示して頂きました。

最後に、まとめとして「自主防犯活動に参加したいと思ってもどうしたら良いか分からない」、「ヨソ者が入って大丈夫なんだろうか」といった「未来の参加者」が感じる不安と、「若い人や新しい人にも参加してほしいがどうPRしたら良いかわからない」という団体側の悩みを繋ぐパイプ役を例えば行政が担うという仕組みが必要だろうということをお話ししました。また、他団体の活動を知る機会はそんなに多くはないので、こういった交流会などで他団体での取組や意見を聞くことだけでも大きな意義があると述べさせていただきました。

参加して頂いている方々との意見交換の時間を多く設ける予定でしたが、事例発表等に少し時間を割いてしまい、活発な意見交換とまで持っていけなかったことが、コーディネーターとしての反省点です。ただ、ご参加いただいた方々に、少しでも問題解決に向けて考えるヒントになっていればと思います。ご参会頂いた方々、主催者の皆様に深く御礼申し上げます。

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