津市の南立誠地区の避難訓練参加報告

6月17日、午後開催された、津市の南立誠地区の避難訓練に参加した。
(津市ボランティア協議会の事業ではなく、個人的参加であるが、大規模な避難訓練が非常に貴重な体験で合ったので報告します)

津波発生を想定し集合した南立誠小学校校庭から800メートル程の距離の、津偕楽公園という高台に徒歩で避難する。

地域の幼稚園児、小学生、中学生、地域住民が1500人参加という大掛かりなもの。

途中に、国道23号や、津駅付近の踏切を横断することもあり、800メートルの移動に何と一時間を要した。訓練のため、道路の端を通行していることもあるが、1500人の行列はすごい長さになる。私は、列の最後尾に居たが、私たちが校庭を出発したころには、おそらく列の先頭は、想定した避難場所である公園に到達して居たようである。
実際の、地震発生時は、建物の倒壊や停電等によりスムーズな移動は不可能と思われるので、実際1500人の行列を体験したことで、避難の大変さを実感した。

東海、南海、東南海地震という三連動地震が発生した場合の津波到達時間は170分程度との予測がされているが、この行列の長さを体験し避難の大変さを疑似体験した。

また、多くの住民が参加したが、多人数に向けは、小型のトランジスタメガホンでは、ほとんど聞こえない。冷静に進行した避難訓練でも列の20番目くらいではほとんど聞こえなかったので、おそらく、被災時を想定すると子どもの泣き声やサイレン、ヘリコプター等の騒音の中でのアナウンスはほとんど聞こえないと想定される。

今回の訓練では、避難先はあらかじめ参加者には知らされていたが、被災時にはどこに避難するかや、津波の状況、それに被災者を落ち着かせるためのアナウンス等が繰り返されると想像される。
本当の災害に備えて大音量のメガホンが多数必要な事を認識した。

萩野茂樹