開催された防災訓練の簡単な紹介です。
11月4日午前、秋晴れの空の下、平成24年度の津市総合防災訓練が実施された。私達、津市ボランティア協議会では5人の要援護者と共に、『失敗するための防災訓練』を実施した。集合場所は津お城西公園。9:00に公園内にスピーカーによる地鳴りの音が響き渡り、訓練開始。強い地震が発生したと共に津波の懸念があるとの事。特に指示は無いのだが、我々は津市防災室から聞いていた段取りどおりに、500メートル程離れた小学校に移動(避難)を開始する。
※津市は伊勢湾の中程にあるため、志摩半島沖を震源に巨大地震が発生しても、津波の到達までは2時間以上かかるとの事。しかし、私たちの避難するのは、小学校の校庭。いちおう設定では、津波の恐れは無くなったということにするらしい。
総勢20名程だが、車いす2台(その内一台はバッテリーの上がった電動車いすだという設定)や82歳のオストメイトの方も参加されているので、どうしても列が長くなる。
訓練冒頭での重要事項は、全員キチンと移動する事。その82歳の方に先頭に来てもらうと同時に、2度先頭に止まってもらい列をまとめる。しかし、同じコースを自主防災会の方々も移動しているので、一目では区別がつかずややこしい。
20人ほどで500メートルを移動するのがこれほど大変だとは…。この日は秋晴れの晴天ではあったが、暴風雨や夜間だったら。また、阪神・淡路大震災のボランティアで体験した、道路一面ヒビ割と倒壊家屋が道路に倒れ込んでいる状態を想像すると、この移動訓練だけでも多くの問題を抱えている。
ようやく小学校の校庭に到着。訓練スタッフの案内どうりに西校門から校舎の裏に到着。すると、校庭に行けない。というのは、校舎と体育館を結ぶ渡り廊下で炊き出しが始まっており、校庭に出る道が塞がれて行く事が出来ない。『地震で渡り廊下が壊れ行けない』と叫んで、戻って正門から入る事に。
こういった問題をどう生かすかが『失敗するための防災訓練』の意義である。やはり、先導役が先にルートを確認しながら移動するべきであった。
ようやく校庭に到着。出発してから、約30分かかった。
さっそく、ハンドマイクを使い点呼。全員揃っている。
校庭には、社会福祉協議会用と要援護者用、そしてわれわれのボラ本部用にテント3張りが設置されている。
つづく(詳しい報告は作成中です。)