［仁川まち協］癒しのフォト vol.00113

　今日の写真は、俗っぽいものを掲げて申し訳ありませんが、静岡の孫が、冬休みの宿題で手作りで作って送ってくれた「布製の草履」です。

　自分が子供の頃、戦争中の疎開で田舎の祖父母のところに預けられていた頃に、細い縄と藁で編んで作った草履を思い出しました。当時はまともな靴もなく専らこの藁草履が通学その他の大事な履物でした。当時はまだ靴下がなく足袋を履いていましたのでこの草履を履くのには好都合であった記憶があります。

　藁製の草履は消耗が激しく、布切れを一緒に編みこむと長持ちして、温か味があったのが実感としてまだ残っています。

　今回、孫から送られてきたこの草履、はるか昔の名残の産物のようですが実際に履いてみるとずいぶん快適で手放せません。暖かさ抜群で、今までのスリッパから早速履き替えて使っています。問題は、寒くなってきて素足では過ごせなくなり普通の靴下を履くと鼻緒が邪魔になることでした。

　いま更足袋という訳にもいかず、家内が指つきの靴下を探して買ってきてくれましたので一段と快適に愛用しています。

　この指つきの靴下、履いてしまうと普通の靴下より暖かく感触もいいのですが、履く時に五本の指が夫々の場所にうまく入らないのですね。足の薬指とか小指の運動神経は鈍く、夫々の入る場所がいつも不安定で手間が掛かりますが、それも楽しみながら満足しています。

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　（写真記事＝仁川在住写真愛好家／構成＆編集＝サトウ基裕）