[仁川まち協]デジカメ技術のコーナー vol.00201

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 今日の写真は、南都七大寺の中で最大の規模を誇る東大寺の「南大門」です。

 奈良公園を通り抜ける形で東大寺へ向かいますが、この辺り一体は「鹿」が自然に放たれており、観光客が与える鹿せんべいに群がっています。もっとも、それは朝一番の光景であり、腹のすいた鹿達が子供達の与える鹿煎餅を争って食べています。しかしながら満腹になった後は、口の先に煎餅を近づけても口を開こうともしません。

 今この鹿煎餅の与え過ぎによる鹿の「糞」の害の異変で寺社側も困っているようです。公園だけでなく参道から南大門あたりまで鹿が入り込みあたり一面が鹿の糞で異様な光景になっています。東大寺のホームページでも鹿に餌を与えないようにと警告を発しています。

 南大門そのもには取り立てて特徴はありませんが、大門の左右の金剛力士の像で有名になっています。鎌倉時代の初頭に、仏師の運慶、快慶によって彫られた木造の立像で、国宝の阿形像と吽形像の二体が向かい合う形で参詣の私達を迎えくれます。

 少し前に解体修理がなされましたが、今は汚れも酷く金網越しに、しかも、人混(ゴミ)を避けながら撮影しなければならず、写真写りが悪く、画像補正に苦労を要しました。

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 (写真記事=仁川在住写真愛好家 / 構成&編集=サトウ基裕