[仁川まち協]デジカメ技術のコーナー vol.00204

[仁川まち協]デジカメ技術のコーナー vol.00204

 今日の写真は、春に来て秋に帰る、渡り鳥の燕(ツバメ)が帰国のための出発準備のために電線に停まって集合している光景です。

 何故か拙宅の前の道路の電線が毎年そのための集合場所になっており、この時季の特定の日に突然沢山のツバメ達が集まり、その日の内に出発し突然周囲から姿を消してしまいます。

 急に思いたってカメラを向けたところ、ツバメたちが警戒して一旦空に飛び立ってしまいましたが、リーダーの指示によるものでしょうか徐々に舞い戻り始めました。(二枚目三枚目の写真)

 一枚目の写真が集合しているところの光景ですが露出の調整が間に合わず、暗い画面を補正で持ち上げたためツバメの色まで空色になってしまいました。

 ツバメたちは番(つがい)の二羽か、生まれたばかりの小鳥を伴って飛行し、電線にも滅多に停まりません。勿論集団で集まっているところを目にすることもまずありません。普段この場所は集団で行動するスズメたちの停まり場所になっています。

 ツバメたちは、マレー半島、フィリッピン、ベトナムなど南の国に生息しているのですが、わざわざ 3.000Kmも離れた日本の国に飛来して夏を過ごします。春から夏にかけて日本の国にはツバメの餌になる虫類が豊富に生息し、こちらに来て、子作りをして過ごすのがツバメ達にとって好都合なためだと言われています。

 一般に渡り鳥たちは、集団で移動する前に先発隊の数羽が移動先の状況を下見するために余分に一往復するのだという事を聞いたことがありますが、種族を守るためにはリーダーにはそういった重い役割が課せられているのですね。

 今回政権を手にした「民主党」の閣僚達には今のところそのような役割を果たしてくれているような感じがしますが、どうでしょうか。

◇ ◇ ◇

 (写真記事=仁川在住写真愛好家 / 構成&編集=サトウ基裕