[仁川まち協]デジカメ技術のコーナー vol.00245

[仁川まち協]デジカメ技術のコーナー vol.00245

 甲山の紅葉写真のシリーズを続けます。空模様の関係で、往きと帰りに同じ場所を撮り直したりしていますが、順路に従ってご紹介いたします。

 今日の写真は、甲山森林公園の中では最大の大きな池「五ヶ池」です。

 以前はこの池の周辺は開放的で、貸しボートなどもあり、池沿いに奥地の方に歩いて行くことも出来たのですが、最近は頑丈なフェンスが張り廻らされ立ち入り禁止になってしまいました。入ろうと思えばどこからでも潜り込めますが、「ここに入ると軽犯罪法で罰せられます!」との警告の立て札がありますので諦めざるを得ません。

 「五ヶ池」の名前の由来は、仁川から水を引いていた下流の段上・上大市・下大市・門戸・神呪の五ヶ村の入会地であったことからとのことです。

 池そのものは江戸時代に干ばつ対策で作られたのですが、周辺の山から我々の仁川高丸の高地一帯には6世紀時代の古墳群が点在するなど、少し前までは豊かな自然環境に恵まれていました。

 一時的な開発行政の緩みのために、今では殆んど住宅地に姿を変えてしまい、歴史の面影が薄れてしまいました。これも時代の流れでしょうか。

 立て札の文言にしても、「安全のため」ならまだしも、今更「軽犯罪法」でもないと思うのですがね。良く分かりません。

◇ ◇ ◇

 (写真記事=仁川在住写真愛好家 / 構成&編集=サトウ基裕