あびこ谷津の古代米の脱穀

足踏脱穀機、足でペダルを踏みながら、Vの字が逆についたドラムを回転させて、稲の穂から籾(もみ:お米の実)をとる作業です。足踏脱穀機は、昭和30年頃までは農家でよく使われていました。あびこ谷津学校友の会では、古代米の脱穀や大豆の脱穀に使っています。

こちらは、篩い(ふるい)がけです。脱穀した後、稲穂から分かれた籾には大きなワラ屑などが混じっているので、篩(ふるい)にかけて取り除きます。木枠の中には、籾が通過するように格子状の金網がついています。

次が唐箕がけ(とうみがけ)。篩いがけした籾を、上の漏斗(じょうご)に入れ、ハンドルを回して風を送りながらワラやゴミを吹き飛ばす機械です。ワラ屑や軽い穂は吹き飛ばされ、重い籾が真下の出口から出てきます。唐箕は中国から伝わってきたもので、この機械も、昭和30年ごろまで使われていました。
この後は、籾摺り(もみすり:籾から籾殻を取り除くこと)があり、玄米になります。それから、精米(せいまい:玄米を白米にすること)して、やっと食べられるお米になります。