職場や学校で新人の初々しさがほほえましい4月です。
谷津でも期待の新人たちが育っています。
もう5日前の写真なので、今はもっと大きくなっているでしょう。
ちなみに黒い点が二つあるこのオタマジャクシはニホンアカガエルです。
それからこちらの真っ黒いオタマジャクシは、アズマヒキガエル。
どちらも谷津にとっては貴重な新人。
今年も新人がたくさん!これも長年の保全活動の成果だと思います。積み重ねって大切だなって気付かされます。今までに保全活動に関わって下さっていた皆さんに心よりお礼を申し上げます。
さて、おたまじゃくしがこんなにたくさんいるけれど、ひとつの卵塊から無事カエルになって翌春谷津に再び姿を見せてくれるのは2匹程度といわれています。厳しい生存競争があるんですね。
谷津の生き物の生態系のピラミッドの底辺にいるのがカエルたち。まさに、この新人たちの数がピラミッドの底辺の長さになります。そんなことを教えてもらうと、『うじゃうじゃいて気持ち悪い〜』なんて思いは微塵もわかず、純粋に愛おしくなります。(でも、ホントは点々二つは苦手です。)
先日、小さな男の子がおじいちゃんと谷津におたまじゃくしを見に来ていました。数匹すくって持ち帰ったようでした。こんなにいるから2,3匹くらいならいいだろうと家に持って帰りたい気持ち、わかります。でも、家に持って帰ってもたぶんカエルになる前に死んでしまうのだろうなぁと思います。それも小さな男の子にはいい経験かもしれません、が、できれば谷津であたたかく見守ってほしいなと思います。カエルになる前に鳥に食べられちゃうかもしれません。カエルになってもヘビに食べられちゃうかもしれません。でもそれが谷津の自然なんですね。豊かな自然っていろんな意味がありますね。
今日はちょっと真面目な話でした。