ひとつのヘルパー像

先日、れいんぼうのヘルパーKさんが亡くなられました。
こんな早く、とは、驚きで
現実を受け止め、腑に落ちるまで、時間がかかりました。

Kさんは孤高のヘルパーという印象の人でした。
ご自分の中にはあらゆるノウハウが積み上げられている、
そんな感じでした。
一緒にガイドに出かけると、様々な技を盗んだり
教えてもらったりできました。
何でも出てくるパンパンのリュックに、
何度助けられたことか。

「Kさんに○○してもらった!」とか、
「Kさんにここのお店教えてもらった。」とか
利用者さんと話しているとかなりの確立で
Kさんの名前が出てきます。
利用者の皆さんに対する存在感は大きかったのだろうと感じています。

多くを語ってくれないKさんでしたが、
「僕も手帳、持ってるからね。」と
何だか恥ずかしそうに障害者手帳を見せて下さったことが
忘れられません。

障害を持ちながらヘルパーをする、しかも心に残るケアを。
Kさんにはひとつのヘルパー像を見せていただけたと思います。

もっといろんなことを話したかった。教わりたかった。

心よりご冥福をお祈りいたします。

by ガラスの女王