ビスケットが欲しい

Aさん家で一緒にお母さんの帰りを待っていた時のこと、
Aさんはおやつのビスケットをポリポリ食べていました。
私がトイレをお借りして戻ってみると、
私が座っていた席に豆つぶほどのビスケットがふたかけら!
[Aちゃん、くれるの〜!?」
「(うんうんとうなずく)。」
「ありがと〜(%ハート%)」

それからもAさんは食べ続けています。
ちょっと言ってみたくなり、
「もうちょっと私にもくれへん?」
「・・・・・(食べ続ける)。」
「ちょーだい!ねえ、ちょーだい!」
「・・・・・(食べる)。」
「もうちょっとくれてもいいやんか〜。」
「・・・・・。」

やがて最後のひとくちになった時、
おもむろに私の目の前に!
「わー、くれるん?ありがと〜!うれし〜(%ハート%)」
「(うんうんとうなずき、笑顔(%ニコ女%)」

そのうちお母さんが帰って来られ、お話していると、
ヘルパーTさんがやって来ました。
玄関でお母さんと話しています。
「Tさん来たね〜。」
「・・・!?」
玄関の方をのぞき込み、
「!!」
「Tさんやで。」
「!!!」
そして何と、ビスケットの新しい袋を持って、玄関へ走り出すじゃないですか。
「わぁ、Aさんくれるの?ありがとう。」
と、Tヘルパーの声が聞こえます。
え〜っ、なんで〜!
この違いは何?!
横でいつもじたばた騒いでいる私はうるさいのでしょうか・・・?
でもでもAさん、またビスケットちょうだいね(%ハート%) ガラスの女王