南千里かいわい 新春まちあるき(2)

阪急千里線のガードをくぐり、佐竹台地区へ移動。公社佐竹台住宅の南ゾーンは、分譲集合住宅地(ライオンズ南千里 佐竹台グランハート、10階、317戸)として建て替えられています。真中に広場が確保されていますが、一般の人はここに入ることはできず、いわゆるゲーテッドコミュニティが形成されています。

敷地の南端は、敷地の提供と歩道の整備がされて、オープンな感じです。

敷地の東側には、さらに広い歩行者空間が確保され、たまりの場にはベンチなども置かれるなど、パブリックへの配慮が伺えます。
セキュリティの確保は販売条件として必須なのかも知れませんが、それだけにこれまでの住宅地のようなアクセシビリティ(敷地内のオープンスペースに自由に入ることができる)が失われていることが残念です。

建て替えられたOPH佐竹台住宅です。南千里駅へ向かって、敷地内を斜めに突っ切ることができるオープンスペース、住民が手入れする花壇による季節の演出など、パブリックが健在であることを感じました。

立体駐車場の屋上を利用した、緑のある広場です。建替え第1号の佐竹台住宅では、このような景観や環境への配慮がされていますが、これに続く他地区の建替えでは、鉄骨むき出しの機能・経済性優先の駐車場が基準になっていることが惜しまれます。