7月14日(土)、まちかど土曜ブランチを開催しました(主催:千里・住まいの学校、ひがしまち街角広場)。
土曜ブランチは、”外国の街や住まいをテーマに普段着の知恵の交流”をねらいに留学生を招いて開催するもので、今回が5回目。
ゲストは、大阪大学後期博士課程(建築学)に在籍する、中国内蒙古・フフホト出身の王さん。台風4号が接近するあいにくの雨の中、17名が参加して交流を深めました。
写真:ブランチの風景(左端が王さん)
内蒙古は、海抜1000mにある人口2300万人の自治区。大半は漢民族であり、モンゴル族は16%程度。自治区であるため、出産は2人まで可能など、中国本土とは異なる政策が認められている。
フフホトは、青い街を意味する人口150万人の街。モンゴル、イスラム、漢の民族ごとに街がつくられ、街並みも異なる。鉄道はなく、移動手段はバス・タクシー。タクシー料金は100円程度と安い。
写真:フフホトの街並み
住宅は、6階建ての集合住宅が一般的だったが、近年、23階程度の超高層化をめざした再開発が進んでいる。冬は寒いため、南面の室内にサンルームが確保されている。中華料理は煙が出るから、キッチンはリビングやダイニングから分離されている。
写真:超高層マンションによる再開発の模型
内モンゴルでも高齢化が進んでおり、高齢者のための施策や施設づくりが進められている。公園は、踊り、太極拳、書、バドミントンなど、高齢者の憩いと交流の場に利用されている。団地には、住棟ごとに小規模な老年活動センターが整備されている。老年大学には、漢語、書道、絵画、太極拳、料理、音楽など様々なプログラムがあり、多くの人に利用されている。
写真:観光用につくられたパオ
現在パオに住む人はいないが、博物館に展示され、ホテルとしても利用されている。パオの入口が低いのは、飾られたチンギスハーンの肖像画に頭を下げて敬意を表するため。朝食には、しゅうまい、麺、お粥、肉まんなどをしっかり食べる。農家風のレストランが流行っており、自分で料理をつくれる厨房つきもある。
後半は、街角広場の皆さんがつくってくださった”おにぎり弁当”をいただきながらの楽しい交流となりました。
次回は9月、ヨルダン出身のラフィーフさんの予定です。お楽しみに・・・
写真:手づくりのおにぎり弁当