12月の日曜日、UR新千里西町団地で開催された「住人祭」に出かけました。
住人祭とは、近隣の住民が食べ物や飲み物を持ち寄って開くパーティのことで、フランスで始まったようです。
近年、家に集まってのホームパーティも盛んですが、”ホームパーティの団地版”というところでしょうか?
Photo:集会所前の広場にテーブルを並べ、クロスを敷いて準備
URは、全面建替えでない、ストック活用型の再生を目指していますが、その一つとして、新千里西町団地では、無印良品の参加のもと、「団地リノベーション」を進めています。
現在、団地内の2戸をモデル的にリフォーム中であり、年明けの1月に公開されるととのこと。
Photo:部屋では、子どもたちと一緒に楽器(ペットボトルに小石を入れ、振って音を出す)づくり
このような再生を進めていくためには、住民の理解や参加が不可欠! 特に、無印良品が志向している、古いものを活かしながら、手の届く範囲で、しかしおしゃれに再生するためには、子育て世代を中心とする若い人たちの賛同が不可欠! そのためには、まず住民が仲良くなることが大切!
Photo:いよいよ餅つき
住民祭は、このような考えのもと、若い世代を巻き込んだ住民のふれあいの場づくりとして開催された・・そう理解しました。
千里では、これまで、社宅、分譲集合住宅、公社住宅、府営住宅と、すべて全面建て替えが進められてきました。これによって、エレベーターのある、新しい住宅に再生されましたが、年月を経た建物や空間が醸し出す円熟味のある雰囲気はやや失われました。
Photo:集会室であんころ餅づくり
まちびらきから50年を経た大人の街・千里・・・
そんな街のルーツや生い立ちもわかる、ヒューマンスケールの団地が若い人たちに好まれ、住み続けられる事は大切です。
そのような意味でも、URと無印良品が進める、ストックを活かした手作り感・家具感覚を生かした再生、そのための住民の交流や参加のプログラムに注目したいと思います。
Photo:ミュージシャンによるカジュアルな演奏
(やまもと)