ハノイ出身のダオさんを招いて、まちかどブランチを開催した。
ハノイは、ベトナム北部にある人口300万人の首都。
河内と漢字で書くように、紅川沿いに発達した、湖も多い街だ。
漢字文化の影響を受け、態度(たいど) thái đなど、発音が日本語に似ている言葉もある。17世紀に宣教師がつくったローマ字表記「クォックグー(Quc ng、国語)」が用いられており、現在では漢字を読める人は少ない。
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熱帯モンスーンに属し、いろいろな花や果物(マンゴー、パパイヤ、バナナ、リュウガンなど)が豊富。
交通手段は、バイクが約7割を占め、交通渋滞や大気汚染などが問題になっている。現在、地下鉄とモノレールが建設されている。
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住まいは、細い通路に沿って3階程度の住宅と中庭が交互に連続する、細長い伝統的な町家が有名であるが、多くの人はダオさんの家族のように、3階程度の一般的な家に住んでいる。
市場主義経済の採用により、近年は郊外でのニュータウン開発、都心での高層マンション建設などが盛んに行われている。
ハノイでも高齢化の問題が現れているようだが、日本ほど深刻ではない。企業が退職者に年金を支払うような制度がある。
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日本でも有名な春巻きは、北部では揚げ春まき、南部では生春まきのように異なるが、現在では全国の食べ物が食べられる。
東南アジアの他の国と同じように、朝は外食する人が多い。共働きで忙しいこともあるが、安価でメニューも豊富なことによるようだ。
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日本人にはベトナム戦争のイメージが強く、ダオさんも答えに困るような難しい質問もあった。
しかしベトナムの人々は、厳しかった過去を乗り越え、教育や文化、産業など様々な分野で真面目に、一生懸命に国づくりに励んでいるように感じられた。
ダオさんの話の後は、街角広場の皆さん手づくりの山菜おこわをいただきながら、懇談が続いた。
ダオさん、興味深いベトナムの話をありがとう!
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