12月16日(日)、セミナー「木に親しむ生活のすすめ」を開催した。
講師の大西泰弘さんは、四国香川で木造住宅などの設計を行いながら、地場産の木材の活用による森林の保全育成などの活動を行っています。
最初に、住宅に用いられる木材の基礎的知識を提供下さった。
・「木造住宅」の構法は、軸組構法(無垢材による柱と梁)、2×4構法(合板によるパネル)、ラーメン工法?(集成材)
・「樹種」と「用途」は、針葉樹(構造材:柱、梁桁、土台、母屋など、板、造作など)、広葉樹(家具、板、造作など) など
Photo:讃岐富士をバックに棟上げ
次に実物を用いながら、木の特性や使い方について話された。
・玉切りと定尺寸法、一般材と高齢材、芯材と辺材、芯持ち材と芯去り材」、柾目と板目、板の加工(本実、雇実、相欠)、乾燥(自然乾燥、人工乾燥)、価格(原木、製材、加工)、流通、施工 など
そのあと写真を用い、設計された木造住宅や家具を紹介された。
Photo:完成した住宅
話の中で、次のような点が印象に残りました。
・設計者と生産地、流通業者や市場、大工などの協働によって、良い住宅が安価でつくれる。
・木は生きており、部位によって特性も異なるから、、よく知って使うことが大切。
・成長期を迎えた針葉樹を活用して森林を守るために、生産地と消費地をつなぎたい。
木造住宅に住めなくても、木に親しむことはできます。
そうすれば、毎日の暮らしが豊かになるかも知れません。
手はじめとして、木工教室を開く話が持ち上がりました。
話が具体化しましたら、皆さんどうぞご参加下さい。
大西さん、木に関する興味深い話をありがとうございました。
Photo:動くベンチ