テーマ:施設見学、意見交換
日 時:2005年7月28日(木)
場 所:シルバーハウジング(府営古江台住宅)
参加者:12名
7月の住まいの学校は、シルバーハウジング(府営古江台住宅)を訪問し、生活援助員(LSA)の佐久間さんにご案内いただきながら、お話を伺いました。また、居住者の方のご好意により、住宅内部も見せていただきました。その後、居住者の方々にもご参加いただき、だんらん室にてヒアリングと意見交換をさせていただきました。
生活援助員の方が、入居者の状態に合わせたきめ細かい安否確認や生活相談・支援をされており、また住民代表の方を中心に高齢者の新しいコミュニティづくりが進められているのが印象的でした。
このような高齢者向け住宅が千里ニュータウンにもっと増えること、シルバーハウジングが地域にさらに溶け込み、地域に支えられることを願いながら、見学会を終えました。
(写真:シルバーハウジング全景)
○施設概要
・オープン :2005年3月1日
・建物概要:5階建23戸(2人用10、1人用13)
1階に事務所とだんらん室
・定 員:33名(現在は31名:男性9名、女性22名)
・平均年齢:約73歳(シャロン千里の平均年齢は約83歳)
・その他:介護サービス利用者数名、車イス利用者2名
*市内3ヶ所のシルバーハウジングのうち単独棟は本住宅のみ
府営住宅におけるシルバーハウジング建設の予定はない
○生活援助員の仕事
・生活相談・指導、安否の確認、緊急の家事援助、その他日常生活上必要な援助など
・生活援助員の派遣とだんらん室の管理運営は、シャロン千里が市から受託
(写真:説明を受けながら視察)
○住宅内部の状況
・室内はバリアフリー
・流しは車いすでの利用が可能(下部に車いす用スペースあり)
入居前に居住者の身長等に合わせて設置
・緊急ボタンは1住戸につき4箇所設置(居室2、便所1、浴室1)
○緊急通報システム
・緊急通報対応者は5人(通常はシャロン千里の2人が対応、
1人の場合は自宅待機者が対応)
・夜間の緊急通報の流れは、〔入居者が緊急ボタンを押す〕→〔シャロン千里へ転送〕→
〔シャロン千里の宿直又は自宅待機者が7〜8分で駆けつける〕
(写真:玄関まわり)
○入居者の主な意見
・個室がもっと広ければ良いが、高齢者が1人や2人で暮らすには十分
・バリアフリー、台所やトイレなどの設備も十分、生活支援あり、日当たり・景色がよいなどで住みやすい
・緊急対応が行き届いているので、安心して住める
・難を言えば、ポストの位置が高すぎる、玄関側に開口部がないので風通しが悪い、広場の設計意図が不明(植栽なし、植栽困難)、建物周りの緑の維持管理が大変など
○居住者間の交流、地域との交流
・庭の水撒きや草取りなどを通じて入居者がだんだんと親しくなっている
・入居者の交流・親睦のために、これまでカラオケ大会や七夕まつりを実施。12月は忠臣蔵の映画会を予定
・だんらん室は入居者の憩いの場として利用(空いている場合は地域に開放)。将来は地域の方々との交流の場になればいい
(写真:だんらん室にて意見交換)