日 時:2005年5月15日(日)午後2時〜4時半
場 所:大阪YWCA ケアハウス「シャロン千里」
 吹田市古江台3−9−3(Tel:06-6872-0505)
参加者:13名

2005年度は、
 (%赤点%)高齢者の暮らしや住まいをもっと知ろう
 (%青点%)高齢者住宅のデータベースをつくろう
を目標に、千里地域の高齢者住宅・施設の見学会と意見交換を進めています。

第1回見学会は北千里の「ケアハウス シャロン千里」でした。
坂上施設長から色々なお話を伺いました。 

(写真:シャロン千里全景)

○施設のあらまし
<経 緯>
・大阪YWCAの創立50周年事業として大阪YWCA千里センターを現在地に設立(1969年)。施設の建替えを機会に、婦人・子どもに加えて、増大する高齢者のための活動を計画し、吹田市の意向も踏まえ、ケアハウスを中心に、デイサービスセンター、ヘルパーステーション、在宅介護支援センター、児童館などからなる総合福祉施設「シャロン千里」を建設、2000年2月にオープン。

(写真:1階プラン−拡大してご覧ください)

<概 要>
・ケアハウスは、自立して生活できる(食堂、トイレ、浴室まで自分で行けること。車椅子でも可)60歳以上の方が入居し、将来へ向けて心身の予防的な効果を高めるための賄い付き住宅といえるもの。
・1人部屋:22㎡(洗面台、トイレ、ミニキッチン、物入れを除くと約8畳)。2人部屋:39.44㎡。冷暖房施設、非常通報装置(事務所との連絡は24時間可)が設置されている。
・共同施設:風呂、食堂、洗濯室など。

(写真:2階プラン−拡大してご覧ください)

○入居者と生活のあらまし
<入居者の構成・年齢>
・48名(男性8名、女性40名−うち夫婦6組)。平均年齢82.5歳
 ※入居の希望・待機者が多数いることから、新規の入居希望は受け付けていない。
<入居の主な理由>
・1人での生活が不安(緊急時や訪問販売)、今は健康であるが将来1人の生活が不安、子供が近くにいない、子供と同居したいが住宅が狭い など
<従前の居住地>
・吹田市:1/3、吹田市又は府内に住む子が親を呼び寄せた:1/3、若い頃千里に住んでいて他府県から戻ってきた:1/3

(写真:明るく清潔な印象の食堂)

<利用料:管理費+生活費・事務費+居室内設備利用料など>
・管理費:1人部屋の場合20年間一括払いで173.5万円(月払い7,200円)
・生活費・事務費など:主に食費。国の基準による。年収150万円以下の場合54,810円/月。これに居室内設備利用料、洗濯機使用料の約1万円を加えると約7万円/月であり、年金で暮らせる範囲にある。
 ※管理費は建設費から算出されるため施設ごとに異なる(建設費負担の内訳−国:1/2、府:1/4、市:1/8、施設:1/8)
<施設内での生活>
・入居者は、YWCAのボランティアや地域の方も参加する週2〜3回のクラブ活動に自由参加。
・来館者は約300人/月、多くは入居者の家族(駅に近いため家族が訪れやすい)。

■施設の見学・ヒアリングのあと、あるご夫婦の部屋を訪問させていただき、入居に至る経緯や毎日忙しく・充実して過ごしておられるご様子など、興味深いお話をいっぱい聞かせていただきました。

■そのあと参加者はひがしまち街角広場へ移動し、意見交換と懇親で盛り上がりました。

(写真:廊下に飾られた入居者の方々の手づくり作品)