おれはとうとう石屋になってしまった

というのは「無能の人」の
はじまりのフレーズです。

つげ義春のこの作品が大好きだと言いますと
たいてい、ボクがどのように
自堕落なひとなのかが伝わるように思う。

しかし、今日も、しっかり働いたけどね。
石つながりで、うまい事いう訳ではないですが、
本日は生野銀山に行ってまいりました。

大学で担当しているフィールドワークの授業で
朝来市への見学でした。
夕方から別件の打ち合わせがあったため、
生野銀山と、古民家見学、
そして、名物のハヤシライスを食べ、
夕方には神戸へ帰宅しました。

生野銀山の中は13℃
約一時間の見学を終え
極度の冷え性のボクは
足がガクガクに。

寒さと対照的に
ガイドのおじさんがとてもホットな方で
記憶に残った話

日本軍の捕虜だったイギリス人の方が
生野銀山で働いていたそうなのですが
(ようするに強制労働だと思いますが)
おじいさんになってから
生野の地と銀山を訪れて
たいへん懐かしんでいたというお話。

つまり、”過酷な”強制労働をさせられていたら、
その地を再び訪れて懐かしんだりするだろうか?
という部分なわけですが

ガイドのおじさんは、
それをとても「誇り」にしていらっしゃった。

その話に呼応するように
生野の地は
整然とした美しさがあり
穏やかに、
それでいて凛とした町でした。