秋はぼくの季節
僕のものだ
なぜなら、
秋と春ぐらいしか
体がまともに動かない
アタマもまともに動かない
おかえり、僕。
秋は、感情のレンジ幅が
振り切れる程に動く。
インプットもアウトプットも
最大入出力で。
この時期に蓄えなければ
この時期に吐き出さなければ
来年はない、と
毎年思う。
都合のいい事は
空へ駆け上がるちから
都合の悪い事は
地を掘り進むちから
止まっている事が
なにも成さぬということなら
どんなゴミでもエネルギーに変換して
より遠くへとむかうことが、
もっとも良きことかと
思う。
秋の夜。