ボクがここにいる証明とは。
ボクの周りに誰もいなかったら、どこにも
ボクの存在証明がない。
では、ボクの前に誰かがいたらいいのか。
いるだけではなく、会話をする、手をつなぐ、などの
行動がなければいけないのだろうか。
しかし、
ではその人がそこにいる証明は誰がするのか。
本当はここには誰もいなかったりして。
ボクもあなたも存在していないのではないだろうか。
全部夢であるという可能性も否定できないし
意識だけが、ボクがいるように感じているのかもしれない。
高性能なコンピュータがはじきだした
シミュレショーンかもしれない。
ボクはボクでないかもしれない。
ボクはひょっとして何人もいるかもしれない。
ボクの性格、ボクの生活、ボクの一生は
1つではないかもしれない。
1秒前までの記憶をもって、今生まれたのかもしれない。
ボクの一生が、誰かが決めたストーリーだとしたら
この地球のすべてが画面の中のゲームならば、
ボクはボクか？
その中でストーリー通りに生きる人生は
ボクらしいか？
それはボクのオリジナリティか？
もしもオリジナリティを人工的に操作できたら
個性など存在するか？
ボクとまったく同じ人が世の中にいたら
ボクはその人でもよくなってしまう。
ボクをボクと言える証明はどこにあるのか？
ボクとまったく同じ人がボクを閉じ込めてしまって
次の日から僕として生きていたら、ボクはどうなる
ボクの世界は終わる。
けれど
みんなの側にいつもどおり僕がいることになる。
でもボクは存在しない。
でも僕は存在するのだ。