今日ね、
阪急六甲駅をおりてすぐ
声かけられたんです。
「何の仕事してるんですか?」って。
振り向いてみると、
女の子やったんです。
いきなり仕事を聞かれるというのは
面食らいますね。
順番があべこべというか?
しばし、状況がつかめずに、
あうあう言うてたんですが
「なんか、いろいろやってたので…」
と言われ
あー、電車の中で隣に座っていたらしい。
僕はいつも電車に乗ると、原稿チェックやら
スケッチやら文章を書いたりやらします。
明日用の資料のチェックをしていたのを
みていたようで。
で、打ち合わせ先と方向が一緒やったので
しばらく話しながら歩きました。
どうやら大学生らしく、
なんか仕事内容に興味をもってもらったみたいで。
ちょこちょこ説明をしたのだけれど
うまく伝わったのだろうか??
結局そのままバイバイしてしまったのだけど
名刺でも渡せば良かったな…
気持ち悪がられたかな?
でも、もし、何かその人が
これがきっかけで、
なんかやってみたいとか
楽しいなにかを見つけられたとしたら
と思うと、ちょっと後悔なんです。
僕は、いま自分が何の仕事をしているのか
よくわかりません。
最近は場所に応じて
デザイナーです、とか。
アートディレクターです、とか
自営業です、とか
いうようにしているけど、それも、やっぱ違う。
ぼくは、いま
「きっかけ」をつくる仕事をしているのである。
それは、
あなたをより引き立たせたり、
あなたが悩みから解放されたり、
あなたが自分について考えたり、
みんながよりよくなって行くためのきっかけ。
それをつくるために、
デザインするという技術を使っています。
僕は、お金を稼ぐためにとか、
アートとかクリエイティブとか、
新しい事をやるとか
アンチテーゼだとか
そういうことのために
プレゼンをしたり、説得をしたりするんじゃない。
僕にちからを貸してくれているみんな。
ぼくは、
人を育みたいんです。
つまらない毎日に、きっかけを求めるひとなら
こどもも、おとなも関係なく。
僕のやれる範囲の事が
本当にきっかけになるかどうかは
わからないけれど
ひとつでも多い方がいいに決まってるから
僕はやります。
ドラマやマンガのエンディングのように
関わったひとがみんなが集まって
一緒にわいわいできる空間を思い描いて。