松尾湿原の植生調査及び常緑樹伐採

・期 日 2009.5.30.
・参加者 小川、川本、山本、政元、公文、西村(亢)、大下、村上、西川、福本、小宮、森川(久)、戒田、竹崎、東田

 新型インフルエンザの関係で5月23日(土)の活動予定が中止になり、本日に延期し実施しまた。久しぶりの活動に参加会員の顔がすごく張り切っている様に見えました。
 松尾湿原に着き、打ち合わせ後早速、常緑樹伐採班と植生調査班とに分れて活動を開催しました。

・常緑樹の伐採
 伐採作業は、急斜面の山腹の架空電線が近くにあり今まで手をつけなかったヒノキ二本を伐採する事でした。伐採の際、ヒノキが架空電線側に倒れないように先端にロープを掛け、見張
人を置き合図をしながら安全に伐採する事が出来ました。(記;東田)
写真右上 根元の太さは約55cmと今までの最大の太さでした。

写真右
 切り倒した2本のヒノキの枝葉を斜面下の軽トラックの積み込み場所まで引き降ろす作業です。急斜面で足場が悪く大変な作業でした。時間内に完了できずに次回引き続き行います。

植生調査
 曇りの予報に反して、時折降り注ぐ強い陽ざしの中、女性陣5名は植生調査に取り掛かりました。
湿原正面手前の右側斜面にまっすぐ伸びた白い糸の先にたくさんの小さな穂がちりばめられたなんとも可憐な花が咲いていました。シライトソウです。早速地図に株数を記録しました。シライトソウの側に咲き終わったショウジョウバカマが見られ、ロゼット状の葉の対比ができました。(写真右)。
先に作成した「湿原植物一覧表」によると、5月に花期を迎える花がいくつかあるので、期待が膨らみます。
小さなつぼみをつけたササユリやノギランの花芽が多数確認できました。来月の調査日には咲いてくれることを期待しています。
昨年7月に調査したオニスゲの生まれたて(?)の姿が見られました。果胞の先に白い糸のような髭が出ていてなんとも初々しい姿に感動です。
ただ、ヒメアギスミレのブーメランの葉は多数確認できたものの、花が一つも見られなかったのは残念でした。記録によると5月の初めから中旬にかけて咲いていたとあるので、もう咲き終わったのでしょうか?
調査の後、湿原内のササ等を刈っていると、サワヒヨドリ、キセルアザミ、カキラン等、これから咲こうとしている花たちの芽がたくさん確認できました。これからの調査が楽しみです。(記;小宮)

写真右
 湿原内のササやカヤ等の草刈作業

写真右
8箇所のモニタリング調査地にラミネート加工した標識を取り付けた。
位置がはっきりと分かるようになりました。