松尾湿原植生調査 & 保全活動

期日: 2009年7月11日

参加者: 福井先生・小川・西川・川本・政元・・西村・西村(亢)・東田・福本・山本・山崎・公文・安藤・小宮

梅雨の中休みで、曇りときどき晴れの蒸し暑い1日でした。
暑さ対策と水分補給を済ませて、いざ出陣と行きたいところでしたが、水をはったバケツの前で黙々とサギソウのコケ落とし作業が始まりました。(写真)

同じ西谷地区のサギソウの種を人と自然の博物館の研究室で無菌培養した苗が育ち、遺伝子的に問題がないとの判断の基、宝塚自然保護協会を通じて松尾湿原への移植が行われることになりました。 移植の前に培養に使用した外来種のコケが生態系に及ぼす影響に配慮して、前述のコケ落とし作業を実施することになったのです。
実はそれは前日、宝塚自然保護協会の方たちを中心になされる予定でしたが、雨のためやむなく中断。今日の作業に持ち越されることになりました。(写真は前日の雨の中での移植作業)

きれいに洗い清められたサギソウの苗は大小合わせて200株にもなり、いよいよ移植作業の開始です。福井先生のアドバイスを受けて移植場所を予め設定し、一つ一つ丁寧に植えつけました。 その中からどれだけの苗が育つか楽しみです。

湿原周辺の一角に小さな可憐な花を見つけました。ヒメヤブランで、日当たりのよい野原などでよくみかける花だそうです。湿原周辺の花として又一つ可憐な花がリストに加わりました。(ヒメヤブランの写真)

他にもノギランがたくさん咲いていました。今日はノギランを調査して地図に起こしました。(ノギランの写真)

午後からは全員で湿原とその周りのササやイバラ等の刈り込みをしました。 雨を受けてよく伸びたササを刈っていると、中からサワヒヨドリやキセルアザミの花芽がたくさん見られました。 これから先、可憐な花を次々に見せてくれる湿原の花たちに気を配りながら草刈に夢中になっていると、あっという間に帰りの時間になりました。
今日もたくさんのいい汗を流した皆さま、お疲れ様でした。(カメラマンの川本さんを入れて総勢14名のスナップです)