湿原連携ワークショップin北摂

・日 時 2015年8月22日(土)10時〜17時
・場 所 基調講演・事例発表・・・アピアホール
 現地見学会・植生観察・・・松尾湿原
・参加者 小川、川本、西村(昭)、森川(久)、山本、西川、伊藤(格)、伊藤(千)、安藤、濱田、岡澤、豊買、国田、小宮、石原、三科、森田、中西、森川(弘)、泉
・一般参加者 256名(アピアホールでの全参加者)
・主催ー阪神北県民局他2団体
・後援・ー宝塚市他2団体

 北摂地域に多数存在する湿原の魅力を多くの人に知ってもらうと共に各地域で活動する湿原保全団体の交流や連携、活動の活性化を図るため実施された。
私たち宝塚エコネットも事例発表と現地松尾湿原にて現地対応を行った。

 基調講演は、環境省の高下 翼氏から生物多様性の観点から全国の湿地の現状と保全・再生の取り組みが紹介された。
日本の重要湿地500の見直しがされた結果、悪化の傾向が見られた湿地が全体の54㌫にも見られたとの報告がありました。
主な要因は、開発など人間活動による要因とのことであった。
今後の課題を挙げて、関係者の普及啓発・情報の追加・更新、要因の分析が必要とのことを説明された。

 松尾湿原の事例発表は、宝塚エコネットから小川代表と岡澤さんから活動状況等説明をしていただきました。
他、丸山湿原・甲山湿原・皿池湿原(三田市)地黄湿原(能勢町)・あびき湿原(加西市)から取り組みが発表された。
各々独自の取り組みにより各湿原の保全には敬意を表するものです。
しかし、各々活動団体は、ボランティア組織のため(皿池湿原を除き)、活動する人材の育成と会の活動には苦労をされているように思われました。
写真右上 松尾湿原の活動事例を発表しています。

午後からは、バス6台に分かれ丸山湿原と松尾湿原での現地にて、実際の活動状況の見学となりました。
写真右 ”サギソウ見学会のノボリ”の側で福井先生による説明
 
 松尾湿原の見学は2回に分けて実施され、1回目が2時40分から86人、2回目は4時から108人の見学者を迎えての大人数の見学会でした。
 (見学者人数にはエコネッの会員は含まれていません)

写真右 湿原に咲いているサギソウの花

写真右 サギソウの花数を調査しています。
 我々会員はサギソウの花が咲いている区域をロープで区切り、サギソウの花を数える調査活動を見学者の方に見ていただきました。
 特筆することは湿原の拡張域に今年初めてサギソウの花を18(本)見つけ、来年からがより楽しみなことです。
しかし、全部の花数は昨年よりもなぜか少なく232(本)でした。

追記;本日ハッチョウトンボは10匹見た。

 

写真右 参加者の見学状況
 松尾湿原に一度にこのような多数の見学者が来られたのは初めてで、しかも非常に短時間の見学会だったので十分な説明ができなかったのは残念でした。
会員の皆様大変ご苦労様でした。(記;泉)