・期日 2016年5月21日
・参加者 19名
市・社会教育課より水野課長・佐久間係長 福井先生
会員 小川、川本、豊買、安藤、西川、伊藤(格)、泉、三科、森川(久)、森田、石原、山根、若生、岡澤、赤松、小宮
市のマイクロバスで松尾湿原に到着、日中は夏のような暑さになりそうとの予報に、熱中症に気を付けてなければと思いながらバスを降りた。(この心配を聞きつけたように?会員の若生さんが冷たい飲み物をたくさんクーラーボックスに入れて車で持ってきて下さった。活動の合間に、十分水分補給ができて助かった)
松尾湿原までの道は、コンクリートで囲まれた市街地と異なり、吹く風も涼しく、以前は親子ずれで賑わっていた広場も静かなせいか、鳥の声がハッキリと聞こえ、暑さもあまり感じなかった。
恒例のラジオ体操に引き続き、水野課長の挨拶、北県民局から発行された冊子「北摂近郊の湿原」の説明を聞いた。
★今までの「湧水湿原」という表現は、水が湧き出ている湿原のイメージが強すぎるので、水がジワジワしみ出でる湿原という意味で「滲水湿原」と変えたことなど。
その後、植生調査を開始した。
今日調査するゴウソ、オタルスゲ、ヤチカワズスゲ、モウセンゴケ、オニスゲを福井先生と確認した。これらは群生しているポイント、広さの確認なので、2〜3人でチームを作り、調査した。
写真右上 植生調査活動
私が担当したオタルスゲは以前確認されなかったモニタリングポイント近くと、そのやや下にも見られた。以前から確認されている湿原上部では背丈が高く他の植物とあまり混ざることがないほど、色濃く群生していた。あまり大きく、たくさん群生すると日当たりが悪くなり、他の植物に影響をあたえることもあると聞いた。どこに、どれほど、どのような状態で生えているかという調査は、どこの、どの程度の、草刈り必要か判断するうえで、大切なのかもしれない。
調査対象以外で今日観察したのは、マメスゲ、ヒメコヌカグサ、オオバノトンボソウ、ツルリンドウ、ササユリ(来月の調査が楽しみ!)ヤマトキソウ、シュンランなど・・。
調査中、ウシガエルの声も聞いたし、そこここで小さいカエルがぴょんぴょんしていた。
湿原わきの草むらにはハッチョウトンボのメスが止まり、観察広場近くの水が溜まっているところには、赤いオスの姿もちらほら見られた。塩辛トンボもたくさん?飛び回っていたが、塩辛トンボはハッチョウトンボのヤゴを餌としている・・と聞き複雑な思いになった。(自然界では当たり前のこと)
写真右 福井先生の説明を聞いています。
写真右 バーべキュウ広場で持参した弁当の昼食、
午後から福井先生の指導の下に、湿原拡張域部の右側に繁茂しすぎているチゴザサを抜く作業をした。チゴザサの抜き取り作業は初めてであった。
写真右 湿原内でチゴザサ抜き取り
写真右 本日の参加者集合写真
★自然の家が閉鎖して2か月足らず。今日気がついたこと。
1 湿原内にシカの足跡と野兎のフンがあった。
2 今まで湿原では見なかった平家ホタルが一匹いた。
3 今まで見なかった道路ぎわにササユリが二つ蕾をつけていた。
4 湿原前の物置場付近の“あざみ”もいつもよりたくさん咲いていたが、その中に花の色が白いものが2〜3本あった。(3,4は草刈りされないために良かったこと?)
(;岡澤)(%晴れ%)(%ニコ女%)