・期 日 2017年5月29日
・場 所 地黄湿原 (大阪府豊能郡能勢町地黄地内)
・参加者 伊藤(格)、豊買、川本
現地の湿原応対者
能勢高校 清水毅夫先生
京都教育大学 環境教育実践センター教授 南山泰宏先生
見学に至る経緯
先日の5月20日の松尾湿原の活動日に宝塚市役所社会教育課より、清水先生らがヤマトキソウの調査に来たいとの申し入れがあり、宝塚エコネットは応対しました。
これを機会に地黄湿原を案内して頂くことになり、現地に伺いました。
参考 能勢高校の清水先生等は、地黄湿原をフィールドとしてそこに生育しているトキソウや、ヤマトキソウの遺伝的関連性などを研究をされている。
2015年8月22日にアピアホールで開催された「北摂里山の湿原連携ワークショップ」(ブログに掲載)にて、能勢高校が地黄湿原のトキソウの研究内容を発表された。 阪神北県民局はこのワークショップに際して「北摂近郊の湿原」を製本し発行した。この本には、松尾湿原にヤマトキソウが生育していることが記載されています。
この資料を見られて松尾湿原にヤマトキソウがあることを知り来られたのです。
地黄湿原について 「北摂近郊の湿原」をお持ちの方は参照してください。
湿原は自動車道路により2つに分割され、大きい湿原と小さい湿原があります。
その割合は1:3程度 両方で面積は約7000㎡
周囲は柵で囲まれ施錠され一般の人は湿原に近づけないようになっています。
湿原には観察用の木道が所々設置されています。
写真右上大きいほうの 地黄湿原
写真右 湿原の様子
写真には保全活動のために伐採した後の切り株が見えます。
写真右 湿原の様子
写真の中央奥に丸太の柵が見えます。その向こう側が舗装されている自動車道路です。
写真右 トキソウ
大きい方の湿原にはトキソウが咲いていました。
木道から見える範囲で20本ほど咲いていました。
松尾湿原のヤマトキソウの花が咲く頃には南山先生らが見学に来られることになっています。(記;川本、伊藤)
参考
トキソウの名の由来は花の色がトキの翼の色であるトキ色に似ていることに由来します。
トキソウは茎高さが10〜30cm程度で、花は横を向き大きく開かない。
日本各地の日当たりのよい原野の湿地にはえる。
ヤマトキソウは茎高さが10〜20cm程度で花は上を向いてつくが、ほとんど開かない。
山地や丘陵の日当たりのよいやや湿った草地に生育する。(松尾湿原にあります)
いずれも兵庫県のRDBのCランクに指定されています。