・ 期 日 2019年11月15日(金)
・場 所 ピカピカランド
・参加者 川本、西川、安藤、東田、三科、片山、山根、森川、岡澤、伊藤、小宮
西山小学校 3年生 4クラス 112人
杉谷先生、杉村先生、田中先生、岡本先生
さわやかな秋空の下、今年最後のホタルの幼虫放流会が始まりました。
晴天とは言え陽射しが遮られた建屋の周りはしんしんと寒さが身に応えます。対岸の日当たりが羨ましい午前8時にメンバー全員が揃い、テントを張ったり、ブルーシートを敷いたりと手際よく会場設営が進む中、ハラハラドキドキしながら今日の主役のホタルの幼虫を飼育箱から懸命に探し出しました。
なんとかすくすく育った19匹の幼虫が見つかり一安心です。4つのトレイに均等に分けて子どもたちに観てもらえる準備が整いました。幼虫の代わりに放流してもらうカワニナも人数分の紙コップに入れて準備完了です。
そこへまもなく、第1グループの子どもたちの元気な声が聞こえて来ました。
今回は4クラスなので1組と2組の第1グループと3組と4組の第2グループに分かれて観察会と放流会を実施することになりました。
到着した1組と2組の総勢56人の子どもたちは揃って観察ノートと鉛筆を持ってテントの下のブルーシートに靴を脱いで座りました。そこでエコネットのおじさんからボランティア活動で逆瀬川の清掃をしたりピカピカランドで幼虫を育ててホタルの住む環境を整えたりしていることを説明してもらいました。さすがに近いのでほとんどの子がホタルを観に来たことがあると答えていました。
まもなく拍子木の音と共に手作りの紙芝居「ピカリ君とキラリちゃん」の始まりです。会員それぞれが演じるホタルの一生の物語と絵に子どもたちの目は釘付けです。
ホタルに興味が湧いたところで、1組だけテントに残り、後の1組は建屋の中に入って、それぞれがさらに詳しい実地観察会を行い、後で交代します。
まずテントの中では幼虫のことをさらに詳しく説明してもらった後に、予め用意したトレイの中の幼虫をじっくり観察しました。 みんな初めて見るホタルの幼虫に夢中です。
後半のグループでは、幼虫のトレイの中にカワニナを1匹入れてみたところ、幼虫たちがカワニナに向かって行く姿が確認できました。 他のトレイではカワニナが幼虫に食べられる姿も見られたとか。 幼虫とカワニナの関係がより鮮明に記憶に刻み込まれたことでしょう。
一方、普段入れない建屋の中では、逆瀬川からのきれいな水を引き込んでホタルが活き活きと飛び交うことができるように日々活動している話を聞いた後に、一人一人が手渡された紙コップの中の幼虫の餌となるカワニナを川に放しました。
その後の質問コーナーでは次々と手が上がって興味の深さが感じられました。
今年は例年になく幼虫の数が少なく、放流会も危ぶまれましたが、会員の努力と機転で無事に終えることができました。
幼虫が少なくなった原因等様々な課題は残るものの、「川がいつもきれいで餌のカワニナもたくさんいて毎年ホタルが見られる そんなピカピカランドや逆瀬川であるようにみんなで守っていきましょう。」と紙芝居のミヤマアカネさんが語っていたように、これからもホタルが飛び交う環境を大切に守っていきたいと思いました。
今年で10年目を迎えるピカピカランドのホタルの幼虫放流会は大成功の内に閉幕となりました。 参加された皆さま、これまでお世話をしてくださった皆さまお疲れ様でした。 (小宮 記)