・期日 2021年3月20日
・参加者 川本、伊藤(格)、西川、岡澤、安藤、小宮、藤田、湯浅、西村(ア)、若生、仲川(岡澤さんの友)、村上(宝自保)、森川

本日は雨天模様がとても心配していましたが”青空が広がりよかったね”と言いながらバスに乗り込み出発。バスの窓からは山々に咲くタムシバの白い花が見られました。
自然の家に到着してトイレ周りの大きな木がバッサリ切られ眺めが変わっているのでびっくりしました。

写真右上 ショウジョウバカマ
従来は4月に調査するが今年は既にあちこちで咲き始めていたので調査し記録しました。

まず、湿原に着くと新しく作った池(水溜り)の中に40センチ程の錆びた針金のようなものが動いているのを見つけました。昆虫に詳しい村上さんに聞くと「ハリガネムシ」と教えてもらいました。

卵嚢から出たばかりのセトウチサンショウウオの幼虫もたくさん見つかりました。
近くの茂みに放置してある丸太の下に幼体も見つかったそうです。

写真右 ハリガネムシ

★参考
 ハリガネムシは水中で卵を産み、孵化した幼生は水生昆虫(カゲロウやトビケラ)に寄生し、その昆虫の体内で成長します。
 この水生昆虫が羽化したのを陸上のカマキリに食べられ、体内で成虫となります。このカマキリはお腹が大きくなりやがてハリガネムシに「マインドコントロール」させられて水辺に向かわせ入水させます。ここでカマキリは息絶えるとハリガネムシはカマキリのお腹から出て水中に入り生活する。
—とても神秘的な生き方です—

水の中の生き物を観察後、いつも通りにラジオ体操で体をほぐし、今日の活動について話があり作業開始です。
本日の作業はショウジョウバカマの調査記録、案内掲示板の掲示物の張り替、斜面の小道補修、檜皮を取り、草刈りなどです。

植生調査はショウジョウバカマとシハイスミレです。ショウジョウバカマは日当たりの良い斜面でよく見ると可愛い小さなピンクの花をたくさん咲かせていました。(写真右上参照)
シハイスミレは一部の花が咲いていましたが来月もう一度やることにしました。

写真右 案内掲示板の左側にB2サイズの用紙に新しく作った「松尾湿原の概要」を掲載したポスターを貼り付けました。

写真右 刈り取られた草などを運搬する作業用通路を補修しています。

お弁当を食べ終えた頃、雲が出てきましたが、まあ大丈夫だろうとそれぞれ草刈りをしたり写真を撮ったり花木の観察をしたりしました。
土の上に落ちたドングリの発芽の様子、クロモジの花を見られたのはとてもよかったです。
予定通リ2時終。
コロナで家に閉じこもりがちな今日この頃野外で体を動かしたりおしゃべりしたり気持ちもすっきり楽しい一日となりました。(記;森川)