期 日:2021年6月9日(水) 晴れ 10:00〜12:00
場 所:松尾湿原
参加者:伊藤(格)、伊藤(千))
大阪府立大 平井規央教授、辻本実穂院生
社会教育課 千原係長
今年度から2年間松尾湿原で、大阪府大大学院の平井教授がハッチョウトンボの保全目的のための生態調査を行われる事になり、TENもお手伝いすることになりました。
今日はその開始日。10時ごろ私たちが自然の家に到着すると、既に平井先生たちは10分ほど前に到着しておられ、その後千原係長も到着され、総勢5人になりました。
写真1 係長と大学側との打ち合わせ
ハッチョウトンボは湿原・観察広場・リーダーハウス跡の湿地や崖にたくさん飛び交っていて、とても喜んでおられました。
先生は「タカネトンボ」や「ムカシヤンマ」「サナエトンボ」がいますねとたちどころに。私はただのヤンマか?シオカラか?と思っていたところ、数少ない珍しいトンボとのこと。鳥のサエズリにも、右には○○左に△△がいるとたちどころに名前を指摘されました。私は驚き感心するのみ。
写真2 調査用トレイを並べ、ちょろちょろながれる水を汲み入れています
まず、リーダーハウス跡の崖上の平らな場所に大きなトレイを8つ設置。木切れなどで水平を保つよう整えたあと、それぞれに水を張りました。
近辺に水道蛇口はないため、水は①湿原からの水をバケツで受ける②近くの池から汲み上げる③ポリタンクで水(事務所から)を運ぶの3種類の方法のみです。それぞれ手分けしてトレーに水を張り入れました。
写真3 4種類8個のトレイが並びました
トレイは2つずつ 「水苔+水草」 「砂+水草」 「人工芝+水草」 「水のみ+水」の4種類に設定してあります。(水草はプラスチック製でした)
ハッチョウトンボが好む環境はどれなのか興味深いです。
空のトレイを置いた時にはハッチョウトンボが中に入ったのに、水を張った後は誘導してもトレイの縁辺りまで来るとプイと他所に飛んでしまい中には入りません。警戒されたみたいです。
写真4 マーキング第1号1と書かれた雌
トンボにマーキングする場面を2例見せていただきました。とても小さいトンボなのでマーキングにもずいぶん気をつかうとの事でした。先生たちは引き続き、昼食後湿原のトンボにマーキングされるとの事でした。
暑い日なたの作業なので、くれぐれも熱中症に気を付けられて…と祈りつつ、会員2人は12時過ぎに先に退出しました。
写真5 マーキング第2号オス 放すと先生の服にとまりました。
驚愕の情報です⇒⇒この日マーキングで、なんと225匹(幼体除く)も確認されたとの連絡を受けました。
(記:伊藤(千))(%晴れ%)(%ニコ女%)(%ニコ男%)