・期日 2022年3月19日
・場所 松尾湿原
・参加者 浅倉、安藤、伊藤(格)、川本、西川(昭)、西村、東田、村上、伊藤(千)、小宮、浜地、森川、湯浅、山本、
宝塚エコネットの仲間 松田さん
社会教育課 千原係長、
前日までの暖かさから一転寒さに戸惑いましたが、自然の家敷地内(松尾湿原から離れた場所)では土の中から頭を出している土筆や花が咲き始めたフキノトウ、3輪の花を付けた春蘭を見つけ春の訪れを感じました。
今回は、まだ植生調査や草木の処理をする対象がないので湿原内を探査しました。
右手斜面ではショウジョウバカマを発見し調査記録がしやすいように立てているナンバープレート(F30)の追加を決めました。
大阪府大の平井先生が草地の上に設置されたハッチョウトンボ調査用の水槽の中の様子を観察しました。
右上写真 水槽の調査の様子
水槽を観察するとハッチョウトンボの幼虫、オオシオカラトンボの幼虫、マツモムシ、ゲンゴロウ、カゲロウ、ユスリカなどの幼虫が見つかりました。
右写真 .ハッチョウトンボの幼虫
体長約7mm程度のヤゴ゛が2匹見つかりました
。
その後第二(炊飯)休憩場の傍のシライトソウ群生地へ移動しシライトソウの位置に目印をつけ、周りに茂った笹などの処理を依頼しようということになりました。湿原外ではありますが大切に守ってゆきたいという会員全員の思いです。
昼食後は、2022年度の活動予定の検討と村上さんによる生き物のお話がありました。
グランド奥でサルオガセ(樹皮に付着して懸垂する糸状の地衣)が見つかったこと、数か所で見つけて教えてもらった冬虫夏草の生態については驚愕なものでした。
写真 .冬虫夏草
蟻に寄生しています。
冬虫夏草という漢方薬、薬膳料理等の素材の名前は知っていましたがキノコの一種で昆虫類の体に寄生して筋肉をコントロール(のっとり)して生き延びていくということした。他にも珍しい写真を見せていただきました。知識の多さ、見過ごしてしまいそうな小さなものや分かりにくい場所を発見されることに敬服しています。
雨も降り始め、いつもの集合写真で本日は終了でした。
来月は瑞々しい新芽が迎えてくれるかな。(記;山本)