月 日:2024年3月16日(土) 晴れ
場 所:松尾湿原(宝塚自然の家 内)
参加者:川本、安藤、森川、湯浅、藤田、西村ア、村上、梶原、目黒、山縣リ、山縣マ、山縣シ、伊藤チ (計13人)
社会教育課 森さん
いつもの通りラジオ体操から開始。
今日の植生調査はショウジョウバカマだけ(昨年4月調査時は咲き終わっていたため)
。湿原観察、草刈り・搬出、溝堀りなど、各自おもい思いの活動に取り組みます。
〇溝堀・・・山縣さんたち3人中心に、観察広場が一部泥濘になっているので排水のためにスコップやクワで溝を掘って、午前中で無事完成。
「U字溝」使用は相応しくないとのことで、手掘りにとどめています。観察広場も歩きやすく湿原と観察広場を区切る役目を果たしてくれるでしょう。
写真右上 男性会員による溝堀作業
写真右 コンクリートU字溝に溜まっている落ち葉や土砂の排出作業
〇湿原観察
*ショウジョウバカマ・・・冬越しのロゼット葉が沢山あり、花はまだですが中心に花芽が顔を見せています。次回作業時は花盛りなのでは?と期待しています。
写真右 ショウジョウバカマ
*シライトソウ・・・湿原内の斜面上部(以前からの生育場所)に冬越しのロゼット葉が2つ見つかり、無事に冬を越したようです。湿原外(自然の家)の以前からの生育地へも観察に出向き、シライトソウのロゼット葉を沢山見つけました。背の高いススキ・ササが繁茂すると日が当たらなくて負けて枯れるので、そうなる前に草刈しておこうと手の空いた会員が刈りました。今後も見守りたいです。
*ウメバチソウ・・・以前から生育している場所に今年も2つ小さな葉っぱが出ていました。
*シュンラン・・・湿原横の幅広の階段のすぐ横、花芽が3つ地面から顔を出してる場所を教えて貰いました。花が楽しみです。
〇草刈り・・・自分の作業が終わった会員は草刈り・枝払い・搬出を行いました。昼食後は、全員でこの作業に専念。
朝は冷涼でしたが、昼間は暑いくらいの陽気になり、今年の初汗作業になりました。
〈湿原周辺の動物〉
〇セトウチサンショウウオ卵塊・・・湿原から流れ出た小川の枯葉の陰に 今年も卵塊を2つ発見(村上会員)しました。ひとつ一つの卵の中では幼生が育ち動いていました。この幼生たちが無事に成体に育ってくれるよう願いたい。
写真右 セトウチサンショウウオ卵塊
〇ベニカミキリ・幼虫・・・湿原外の切り出された竹の中からベニカミキリとその幼虫(黄色)がたくさん出てきました。村上会員がその幼虫はさっと火を通すと食べられると教えてくれました。昼食時、試してみる会員もいました。“ナッツの味”とのこと。
〇アナグマの頭骨・・・アナグマの死骸(12月の湿原保全時発見)を持ち帰った村上会員が、頭骨標本に仕上げてみんなに披露してくれました。若い個体だそうで、歯並び鋭くピッカピカでした。
各自が思い思いの作業を行い、春ならではの発見も沢山あり、収穫の多い一日でした。
2時になり、本日の作業は終了。後片づけを行いました。各自が思い思いの作業を行い、春ならではの発見も沢山あり、収穫の多い一日でした。2時になり、本日の作業は終了。後片づけを行いました。
みなさま、お疲れさまでした。
(記・伊藤チ)(%晴れ%)(%ニコ女%)(%ニコ男%)